危険なブロック塀 大和小など新たに3校で見つかる 地震で倒壊の恐れなど

大阪府北部地震で小学校のブロック塀が倒れ小学生が死亡した事故を受け、上越市教育委員会が実施したコンクリートブロック塀の緊急点検で2018年6月28日、新たに大和小と雄志中、城西中の3校のプールで建築基準法に適合していない塀や地震での倒壊被害が懸念される壁が見つかった。

市教委が6月26〜28日に実施した2次調査の結果として発表した。

大和小では、プール機械室に接している高さ2m、長さ7mのブロック塀に強度を維持するため建築基準法で定められた「控え壁」が設置されていなかった。さらにプールのトイレ壁と一体となった高さ2m、長さ約2.5mの壁には、大きなひび割れがあり、地震などで倒壊被害が懸念されると判定された。

ひび割れなどがあり地震などで倒壊被害の懸念があると判定された大和小プールの壁
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雄志中では高さ1.4m、長さ46mのプールの塀で、控え壁の高さや設置間隔が一部で法令の基準を満たしていなかった。

城西中ではプールのシャワー施設と一体となった高さ1.75m、長さ5.2mの壁と、洗顔設備と一体となった高さ2m、長さ約5mの壁に、転倒を防止する措置が取られておらず、地震などで倒壊被害が懸念されると判定された。

市教委はそれぞれの塀に近寄れないようパイロンと柵を設置しており、今後撤去などの対応を検討する。3校のうち城西中ではシャワー施設が使えなくなったため、プール授業について停止を検討しているという。

市教委が各学校などに点検を指示した1次調査では、直江津小学校プールで建築基準法に適合していない塀が見つかっている。今回の2次調査は、市教委教育総務課の学校施設の管理を担当する職員が調査した。

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