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高田世界館が高画質のデジタル上映システム導入 市民に募金を呼びかけ

2年前

新潟県上越市本町6の高田世界館は2018年12月下旬、世界でスタンダードになっている高画質な映画の上映方式「DCP(デジタル・シネマ・パッケージ)」のシステムを導入した。同館を運営する街なか映画館再生委員会(岸田國昭理事長)は、導入費用500万円について市民から募金を呼びかけている。

2階映写室前に設置したDCPシステム(左上)
DCP5

DCP方式が現在の主流

同館ではこれまで映画館用のブルーレイプレイヤーを使ったデジタル上映を主に、35ミリフィルムによる旧来の上映方式も併用してきた。導入しやすいブルーレイ方式は、主に大手の配給会社に属さない単館系の映画館で使われている。しかし、人気の高い映画がDCP方式で先行して配給されるため、ブルーレイ方式では封切りと同時の上映が難しく、商機を逃すことも多かったという。今後は大手、準大手からDCP方式のみで配給される人気映画の上映も可能になり、上映する映画の幅が広がるという。

鮮明な画質で上映できるDCP方式の上映機材
DCP1

鮮明で奥行きのある画質

画質が鮮明なDCP方式を導入するには多額な設備投資が必要だが、福井県で昨年9月に閉館した映画館から機材を格安で譲り受け、同年12月末に設置した。同館の上野迪音支配人は、「(映像に)フィルム上映のような奥行きがあり、特に黒色の質感が良い。音も良くなったと言われる」と話す。

デジタル・リマスター版で甦った名作「遊星からの物体X」(1月26日から上映)
遊星

1月26日から上映する「遊星からの物体X」「ゼイリブ」は、ジョン・カーペンター監督によるカルト的SF映画の名作。今回上映されるのは、前者が1982年公開のデジタル・リマスター版で、後者は1988年公開のHDリマスター版。上野支配人は「往年の名作がどのように蘇るか、DCPによる高画質映像が楽しみ」と話している。

照明の全自動化で省力化も

DCPはパソコンで上映時間などをプログラムして自動上映できる。今後、照明の全自動化を行えば、窓口と上映作業を一人でやることも可能で、省力化が期待できるという。

使わなくなったブルーレイ方式の機材は、今後野外上映や、出張上映などに活用したいという。

1口5000円で募金、目標は500万円

募金の目標額は、これから必要な経費も含め500万円。1口5000円で募っており、同館窓口に持参するか、振込用紙でゆうちょ銀行に払い込む。口座記号番号は00590-9-83984。加入者名は「街なか映画館再生委員会」。募金した人の名前は、木札に記名し館内に掲示する。

問い合わせは、同館025-520-7626

高田世界館