古くは将棋やすごろく、大人気となった「人生ゲーム」や「UNO」、「モノポリー」といったボードゲームの楽しさを体験してもらおうと2019年11月2日、「青空ボードゲームフェスin上越妙高」(同実行委員会主催)が新潟県上越市大和6のラーバンセンターで開催される。国内外の100〜200種類のゲームで遊べるほかカフェや音楽ライブなどもあり、1日楽しめるイベントだ。
ボードゲームは東京ビッグサイトで年2回開催されるイベントに2日間で約3万人が来場するなど、近年流行となりつつある。青空ボードゲームフェスは、ボードゲームファンが集まる同市高土町3の飲食店「Kalabar(カラバル)」のオーナー、降旗太地さん(32)が仲間と実行委員会を作り、市の地域活動支援事業の採択を受けて初めて開催する。
当初は10月12日に屋外での巨大ボードゲーム大会も合わせ、上越妙高駅付近の3会場で開催予定だったが、台風19号の接近であえなく延期に。イベントスタッフには県外在住者も多く、日程が合わず1会場に規模を縮小したが、「来てもらえれば必ず楽しさが分かる」と降旗さん。
電源不要で、年齢やレベルに関わらず楽しめるボードゲーム。言葉が通じなくてもジェスチャーで外国人とも遊べるほか、参加者に合わせてルールを変更するなどの応用が利くのも魅力という。降旗さんは店の客が楽しむのを見て興味を持ち、次第にファンになったという。
イベントでは、世界三大ボードゲームといわれるドイツの「カルカソンヌ」「カタン」、アメリカの「ドミニオン」の専用ブースを設けるほか、明治初期に能登半島の漁師町で生まれた将棋に似た駒を使う「ごいた」も体験できる。
降旗さんは「ボードゲームは雪国上越に合った遊び。スタッフがルールを教えるので、家族でも1人でも気軽に来てほしい。気に入ったゲームを1つでも見つけてもらえれば」と話している。