「山鳥毛」の上越市での展示「やぶさかではない」 村山市長

国宝の「太刀無銘一文字(号 山鳥毛)」の購入を目指す岡山県瀬戸内市の武久顕也市長が将来上越市での山鳥毛の展示の可能性を示唆したことについて、新潟県上越市の村山秀幸市長は2018年10月24日、「上越市で展示する機会ができるのかどうか話しかけることはやぶさかではない」と述べた。

山鳥毛の購入を目指す瀬戸内市は23日に東京都内で記者会見し、購入費となる5億円を目標としたクラウドファンディングの実施を発表した。その際、武久市長は「上越市の取り組みがあったからこそ今回の話になったというご縁がある。購入が実現したあかつきには、文化財を通じた交流をやっていきたい」と、山鳥毛の上越市での展示の可能性を示唆していた。

24日に記者会見した村山上越市長 435353

24日の記者会見で村山市長は、瀬戸内市の取り組みについて「ご縁があったのかなと感じている。頑張っていただければと思う」と述べ、瀬戸内市が山鳥毛を取得した場合、関係者と相談して上越市での展示の機会ついて話し合う考えを示した。

上越市は専門家による評価額3億2000万円での購入を目指し所有者と交渉したが昨年、最終的に契約金額が折り合わず断念。その後、瀬戸内市が取得方針を表明している。

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