豪華車両で上越の景観を えちごトキめき鉄道がリゾート列車「雪月花」発表

えちごトキめき鉄道(嶋津忠裕社長)は2015年12月4日、同社初のリゾート列車「えちごトキめきリゾート雪月花」の運行概要を発表した。同社に報道関係者を集めて行われた会見では、嶋津社長が車両のデザインや運行ダイヤなどについて紹介。上越、妙高、糸魚川の3市を走り、地元食材を使ったフルコース料理を提供するという。来年4月23日運行開始予定。

えちごトキめきリゾート雪月花
雪月花全景

ディーゼル2両編成の雪月花は、景観を最大限楽しめるよう、足元から空までを展望できるハイデッキ個室や国内最大級のパノラマウィンドーを設置。内装は和モダンをコンセプトに仕上げ、高級感を出す。外装は社名の由来であるトキにちなんで銀朱色に染め上げ、上越を連想させる桜や雪などの柄を配した。定員は45人。

ハイデッキ
ハイデッキ

内部の様子

往路は午前10時台に上越妙高駅を出発し、スイッチバックで有名な二本木駅と妙高高原駅へ向かい、その後折り返して直江津駅、名立駅、終点の糸魚川駅の順に停車する。復路は午後2時過ぎに糸魚川駅を出発し、名立駅を除いた往路の停車駅を巡る。妙高山や日本海など景観を楽しめる場所では徐行運転し、添乗員がガイドを行う。乗車時間は2時間半から3時間程度の予定。

往路の料理は、今年で4年連続「ミシュランガイド東京」で二つ星を獲得したレストラン「Ryuzu」のオーナーで十日町市出身の飯塚隆太シェフ(47)が考案した「越後上越フルコース」を提供する。ホタテの春巻きや地鶏のスモーク、妻有ポークのかんずりサンドなどが並ぶほか、4種の前菜を盛り込んだ3段弁当=写真=となっている。デザートは、季節に応じてマカロンや桃のコンポートなどが楽しめる。岩の原ワインなど地元の酒も提供予定。復路のメニューは未定だが、和食を中心に考案中だという。

上段前菜4種

中段メインディッシュ2

下段津有ポークのかんずりサンドと夏野菜ディップバケット添え3

嶋津社長は「豪華な車両で料理や景観を楽しんでほしい。運行開始に向け、おもてなしの心を持って体制を整えたい」と話していた。

料金は、往路となる雪コースが1万4000円、復路の月コースが1万2500円、ドリンクと菓子のみの花コースは6000円を予定している。運行は土日祝日が中心。申し込みは来年2月中旬開始予定。