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民俗資料約3万点 上越市の「拠点収蔵施設」初公開 11日まで2日間限定

2か月前

新潟県上越市の市立歴史博物館は2021年8月10、11日の2日間、市内の民俗資料を収蔵する同市中郷区岡沢の「岡沢拠点収蔵施設」を一般公開している。旧市立水族博物館に長らく展示されていた国重要有形民俗文化財の「どぶね」をはじめ、農具や民具など幅広い年代の民俗資料を見ることができる。

かつて旧上越市立水族博物館に展示されていた「どぶね」
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同施設は2005年に閉校した旧市立岡沢小の校舎を活用し、かつての上越の人々の暮らしがうかがわれる民俗資料約3万点を収蔵している。2012年から拠点収蔵施設として運用を開始し、地元住民向けや児童生徒の団体見学などで公開する場合もあるが、通常は一般公開していない。

「どぶね」や酒造りの道具などが展示された旧ランチルーム
どぶね①

2006年度から実施してきた、市内に点在して保管されてきた民俗資料の同施設への移動・統合と台帳化が昨年度終了したことから、2日間限定で初の一般公開を行った。

施設は築26年で比較的新しく、かつてのランチルームや普通教室、特別教室、職員室などに、所狭しと資料が収蔵されている。建物中央の旧ランチルームには、地引き網漁などに使われていた、丸木の内側をくり抜いて造った和船のどぶね3隻を展示。このうち1901年に造られた長さ10m、幅1.5mの1隻は国の重要有形民俗文化財に指定されており、旧市立水族博物館に2017年5月の閉館まで展示されていた。

旧図書室には掛け時計や大型の仏壇、長持などが並ぶ
どぶね②

黒板など教室の名残が残る部屋に漁具や農具が並ぶ
どぶね③


どぶね④

ハンドルを回すと羽根車が回転し、風でもみ殻を吹き飛ばして玄米が残る唐箕(とうみ)は約40台が並び、大八車や消防ポンプ車、人力そり、へら状の除雪具のコスキや炭火アイロン、おけや膳椀といった調理用具などもある。旧図書室には掛け時計や箱だんす、大型の仏壇などが展示されている。

大八車や消防ポンプ車など
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近所に住む男性(83)は「むしろ織り機や縄編み機は昔、使ったね」と懐かしそうに見学していた。同館の花岡公貴副館長は「今後、年1回程度は公開をしていきたい。ぜひご覧いただきたい」と話している。

時間は午前10時から午後4時まで。入場無料。

岡沢拠点収蔵施設
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岡沢拠点収蔵施設