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手作り水車に回る招き猫 上越市下百々の田んぼ脇

3か月前

田んぼ脇の用水路で直径3mの水車が回る昔ながらの風景が、新潟県上越市下百々に広がっている。毎年春先に設置される住民手作りの水車は、動力を利用してししおどしの音を響かせたり、そばに置かれた招き猫が乗った台を回転させたりと遊び心が満載だ。

水車を製作するのは、同所に住む介護職員の羽山勇さん(63)。仕事の傍ら、手作りの門松を販売するなど物作りが好きだという羽山さんは、幼い頃に近所の住民が作った簡易的な水車を見て興味を持ち、約15年前に製作を始めた。

初めは直径60cmだったが、少ない水量でも回るようにと年々水をかく羽根の数を増やして大きくしていき、2012年から羽根数48枚の現在の大きさに。当初は自費で製作していたが、景観形成の取り組みとして認められ、数年前から国の農村振興の交付金を活用している。

水車は劣化するため、毎年新たに作り替えて春先に設置するが、昨年は少雪による水不足で設置を断念。今年は約1か月かけて製作した重さ約100kgの水車を、町内会7人の協力を得て5月上旬に設置した。

水車の脇に置かれた回転台には大小8体の招き猫が鎮座して開運を呼び込むほか、水車に貼り付けられた板には毎年異なるメッセージが書かれ、今年は「新型コロナ早期収束願う」の文字が回っている。

くるくると回る招き猫をなでる羽山さん
20210612水車2

設置作業を手伝った下百々町内会長の秋山弘明さん(65)は「(水車は)毎年恒例なのでなくてはならない存在。子供たちが来て(招き猫を)よく触っていく」と話す。

羽山さんは「物作りが好きで続けているが、地域を盛り上げたい気持ちもある。水車のある昔ながらの風景を見てもらい、涼を感じてもらえたら」と話している。

水車は11月上旬まで設置しているが、回る様子が見られるのは用水が豊富な8月上旬まで。設置場所は下百々集落開発センター前の交差点から三和方面に約150mの所。

水車の位置