新潟県上越市は今年9月、同市大町3の町家を改修して学生向けシェアハウスを開設する。このシェアハウスをピーアールしようと内壁の漆喰塗りなどを体験するワークショップを開いている。
同市には、上越教育大学と県立看護大学の2大学がある。街なかに学生を呼び込み活性化を図るとともに、空き家の活用促進などに向けたモデル事業として、大町3の築105年の町家を改修してシェアハウスとして活用する。
市は昨年度、高田地区の町内会の協力を得て、利用な可能な空き家選定するとともに、両大学の777人にアンケート調査を実施した。回答した学生284人のうち47人が、町家を改修したシェアハウスに住んでみたいと答えた。
シェアハウスになる建物は木造2階建てで延床面積194.5平方m。1階には土間や吹き抜けのある共用スペース、リビング、台所、浴室などがあり、2階は5つの個室になっている。9月から5人の学生が入居できる。
昔ながらのたたき土間の施工などのワークショップは、地域住民をはじめ学生などにアピールするとともに伝統技術の継承も目的に実施している。5月6、7日には吹き抜けの手すり取り付けの見学会が開かれる。時間は両日とも午前9時半からで申し込みは不要。5月13、14日には内壁の漆喰塗りの仕上げなどについて体験・見学のワークショップを開く。
6月には地域住民や学生を対象にした1泊2日の宿泊体験を実施し、7月以降に入居者を募集する予定。
ワークショップなどの問い合わせは市建築住宅課025-526-5111。