岩の原葡萄園が地元芸術家作品をラベルにしたワインセット発売

新潟県上越市北方の岩の原葡萄園(神田和明社長)は、市内の3人の芸術家の作品をラベルにデザインした3本セットの「130thアニバーサリーアートコレクション 第2弾」を2021年3月27日に発売した。昨年3月に発売した第1弾は好評で、3か月で完売した。売り上げの一部は市内の文化芸術振興のため、市に寄付される。

ラベルを描いた齋藤さん(左)川崎さん(中央)と神田社長
岩の原葡萄園アートコレクション①

同シリーズは昨年、同社の創業130周年記念として、陶芸家の齋藤尚明さん(70)、高井進さん(83)、日本画家の川崎日香浬さん(43)の上越を代表する芸術家3人の作品をラベルにした赤、白、ロゼのワインセットとして発売。600セットが完売した。同社は売り上げの一部、1セットにつき500円、計30万円を文化芸術振興に役立ててほしいと市に寄付した。

第2弾は3人の芸術家が担当するワインの種類のほか、中身のワインも変更した。赤ワインは2017年の自園産ブラック・クイーンを100%使用し、濃縮感のある香りと豊かな酸味、味わいの厚みが調和して飲みごたえがある。ラベルは川崎さんが10年前に同市北本町2の陀羅尼八幡神社に奉納した天井画で、炎と桜に金箔地があしらわれている。

白ワインは齋藤さんが描き下ろした、つるし飾りの「唐辛子」。ワインは2020年の自園産レッド・ミルレンニュームを100%使用し、ライチや洋ナシを思わせる華やかな香りと、爽快な酸味、すっきりとした後味の辛口に仕上がっている。

ロゼワインは高井さんの「赤妙高」。2020年の自園産マスカット・ベーリーAを100%使用した本格辛口ロゼワインで、同シリーズのために特別醸造した。華やかな香りと爽やかな酸味があり、ラベルの赤く燃える妙高山が、深みのある鮮やかな色合いのワインを引き立てている。

化粧箱入りの「130thアニバーサリーアートコレクション第2弾」
岩の原葡萄園アートコレクション②

川崎さんは「桜の時期なので(桜の絵が)ぴったりかなと思う。ワインの黒に金箔が映え、モダンな感じになった」、齋藤さんは「唐辛子はずっと作品のモチーフに描いてきたもの」とそれぞれ語った。

神田社長(60)は「地元への恩返しがコンセプトのワイン。非常にいい形に仕上がった」と話した。

1本720mlで、3本セット化粧箱入り1万3200円(税込み)。600セット限定。店頭販売は県内のみで、同社のオンラインストアでも取り扱う。売り上げの一部を市に寄付する。

▽岩の原葡萄園 https://www.iwanohara.sgn.ne.jp/