上越妙高駅西口に広大な釜蓋遺跡公園 古代人が見た風景を体験

=2015年4月30日=

北陸新幹線上越妙高駅西口に上越市が整備した「釜蓋遺跡公園」が今月オープンした。国指定史跡に作られた4.8ヘクタールの広大な公園で、新幹線駅の目の前にこれだけ広大な遺跡公園を整備する例は全国的にも珍しく、ガイダンス施設西の広大な遺跡とその向こうに広がる南葉山などの山々の景色は、古代人が見た風景そのままだ。発掘の見学や勾玉作り体験などができる。

ガイダンス施設から南葉山方面の風景
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史跡には遊歩道がめぐらされてる(史跡東側からガイダンス施設方向を撮影)
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上越妙高駅西口テラスから見た釜蓋遺跡公園
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釜蓋遺跡は、弥生時代から古墳時代の遺跡で、大きな水堀「環濠」に囲まれているのが特徴。駅周辺の土地区画整理のための試掘調査で2005年に見つかり、2008年度の国史跡に指定された。

ガイダンス施設には、出土品などを展示する展示室や、勾玉作りや土器作りなどの体験ができるが体験学習室などがある。屋外の公園には、環濠に沿って遊歩道が設けられている。発掘の進ちょく状況は全体の約1割程度で、遺跡の多くは謎のままで今後の発見に期待がかかる。発掘調査の様子も見学できる。

施設の開館時間は午前9時から午後5時。入場無料。毎週火曜休館。公園はいつでも利用できる。

ガイダンス施設
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ガイダンス施設内の出土品展示
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環濠の実際の断面
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勾玉作り体験もできる
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