昔の「いもり池」の写真求む ビジターセンターが景観の変遷調べ展示へ

新潟県妙高市関川のいもり池のほとりにある妙高高原ビジターセンターは、約50年前以降の昔の「いもり池」の様子を撮影した写真を募集している。寄せられた写真は、2019年3月25日〜4月15日に同センターで開催する環境写真展に展示する。

“逆さ妙高”が映る「いもり池」(2018年4月)
逆さ妙高

写真展は、いもり池と周辺湿原の保全活動の一環として初めて開催される。いもり池は近年、外来種のスイレンが湖面を埋め尽くすまでにはびこり、大規模な刈り取り作業を行わないと湖面に妙高山が映る“逆さ妙高”も見られない状況に至っている。また景観だけでなく、スイレンが繁茂することで、ヒツジグサやヒルムシロなどの在来種の植物が絶滅に追い込まれている。

外来種のスイレンが湖面を埋め尽くした「いもり池」(2015年8月)
いもり池スイレン

同センターでは、集まった昔の写真を年代ごとに分析していもり池の移り変わりを調べ、今後の環境保全活動で目指すいもり池と湿原のあるべき姿を明らかにするという。

写真の応募要項

募集している写真は、いもり池の景観や湿原内の植生の様子が写り、撮影年代と撮影した季節が分かるもの。形式は額入りやスナップ写真そのまま、デジタルデータどちらでもよい。スライドやネガフィルムの場合は同センターが現像などの処理を行う。データの場合はメール添付やCDで受け付ける。データ以外は後日返却される。1人3点までで、4点以上は応相談。応募の締め切りは2019年3月8日。

いもり池周辺の湿原のミズバショウ(2018年4月)
ミズバショウ4

写真を提供した人全員に同センターオリジナルの粗品がプレゼントされる。また写真展の観覧者による人気投票を行い、特別賞5人には同センターオリジナルタオルと「いもり池湿原の花CD版」が贈られる。

同センターは「写真は古ければ古いほどありがたい」と提供を呼び掛けている。問い合わせは0255-86-4599

◇妙高高原ビジターセンターのサイト http://www.myokovc.jp/