観測史上最も早い満開宣言と同時に2021年4月1日に開幕した新潟県上越市の高田城址公園観桜会は、同日夜、「日本三大夜桜」を見物する花見客が大勢訪れた。新型コロナによる縮小開催で昨年は実施を見送った「さくらロード」のライトアップは2年ぶり。ピンク色の桜のトンネルの下で多くの人が写真に収めていた。
写真撮影スポットとして人気のさくらロードは、昨年は密集や密接を防ぐため、ライトアップがなかった。今年は中央をカラーコーンで仕切り、片側通行にしてライトアップを実施している。極楽橋や高田城三重櫓下の通りも同様に片側通行となっている。
露店も2年ぶりの設置となったが、公園内での飲食や宴会は禁止で飲食物はテイクアウト限定。さくらロードで写真を撮っていた同市東城町3の無職の男性(74)は「初日に満開の夜桜でちょうどよかったが、飲食禁止なのを知らなかった。これから焼きそばやおでんを買ってベンチで食べようと思っていたから、怒られるところだった。仕方ないね」とやや残念そうに話した。
3、4日の午前10時から午後9時まで、会場周辺で交通規制が実施される。シャトルバスの運行はない。
▽第96回高田城址公園観桜会公式サイト https://www.joetsu-kanko.net/kanoukai/index.html