まとまった降雪で消雪用地下水の揚水量が増加し、地盤沈下のおそれがあるとして、新潟県は2022年1月20日正午、上越市高田地区を中心とする規制地域に地盤沈下警報を発令した。県と市は消雪用井戸設置者に警報発令を通知し、50%の揚水量削減を求めるほか、広く市民に節水を呼び掛ける。
県は昨年12月31日、地盤沈下注意報を発令し、地下水の節水を呼び掛けてきたが、その後の降雪により、観測井の地下水位が更に低下。「地盤沈下警報」の発令基準に達したため、同日正午に地盤沈下警報に切り替え、発令した。
県によると20日午前10時現在、上越市本城町の高田城址公園観測井の地下水位低下量は8.33m、同市栄町の高田G2観測井は8.77mで、いずれも警報発令基準のそれぞれ7mと8mを超えた。
これまで最も早かった警報発令は2021年1月2日だった。
新潟地方気象台によると20日午前11時現在の同市高田の積雪は75cm。
関連記事