前回2017年10月の上越市長選で落選した元市議会議員の中川幹太氏(44)の後援会が2019年8月18日、「中川幹太を励ます全市激励会」を同市西城町3の高陽荘で開いた。中川氏は支持者らを前に、2年後の次期市長選に向けた意気込みを語った=写真=。
前回選挙は、現職の村山秀幸氏との一騎打ちで、中川氏は5万1147票を獲得したものの、1462票の僅差で破れた。落選直後から、次期市長選に向けて個別訪問や街宣活動などを続けている。
この日の全市激励会には約50人の支持者らが集まった。冒頭、今年1月から後援会長を務めている秋山三枝子県議が「誰かが担ぎ上げてくる人と違って、自分の足で人と相対して声を聞き、やりきっていく市長がこの地域で誕生する。これまでの歴史の中でなかった市長像」と述べた上で「必死になって中川幹太市長誕生に努力したい」と支援を呼びかけた。また、国民民主党県連代表の梅谷守氏が激励のメッセージを寄せた。
中川氏は、人口減少を背景に厳しさを増す財政などについて述べ、「人口は最低でも維持する必要がある」として、「現職は選挙のとき、『安定感が必要』と言ったが、安定イコール衰退で、人口は減る。改革して前に進む政策が必要だ」と現市政を批判した。上越地域医療センター病院を上越妙高駅前に移転して予防医療・予防介護の拠点とすることなど具体的な政策も提案した。観光については、「観光は一点集中主義でやらなければならいし、それには政治判断が必要。(現職に)そのチャレンジをする度胸はない」と話した。
中川氏は前回選挙では、特定の団体などから支持を受けず細かく市内をまわる草の根で市政の刷新を訴えた。草の根の反面、組織の弱さが課題で、今後は各地域で後援会の支部作りなどに取り組むとしている。
次期上越市長選に立候補を表明しているのは中川氏のみ。