上越市牧区の商工会がコシヒカリ4種の食べ比べセットを開発

新潟県上越市の牧商工会(飯田一郎会長)は、牧区内にある4つの農事組合法人と連携し、コシヒカリ4種をセットにしたお米の食べ比べセット「越後上越牧むらのこしひかり食べくらべ」を開発した。2015年10月21日、同区落田の割烹新柳で商品発表会が開かれ、関係者ら約20人が出席した。本格的な販売は2016年秋を予定している。価格は未定。

開発された「越後上越牧むらのこしひかり食べくらべ」セット
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牧区の米のおいしさをピーアールし、日常の購入に結びつかせることを目的に、昨年冬から企画。同商工会の地域資源発掘型マーケティング事業として開発され、地域活性化促進事業委員会(佐藤任委員長)が担当した。

開発された商品は同区内の4つの農事組合法人がそれぞれの集落で育てた米を詰め合わせた。いなほの郷(同区川井沢)の「雨水だけで育ったがまん強い天水田のお米」、棚広生産組合(同区棚広)の「棚広用水の水と自慢のべとで育ったお米」、みずほ(同区棚広新田)の「ホタルが舞う里の水キラリ米」、雪太郎の郷(同区棚広)の「伝承のわらべ雪太郎のほほえみ米」の4種のコシヒカリが各3合ずつがセットになる。

牧区4つの農事組合法人の米をセットで販売
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発表会では佐藤委員長が「4種類を食べ比べてもらい、気に入った味を選んで購入してもらうきっかけづくりになれば。各農事組合法人が協力し、地域活性の役割を目指すことで、牧区のみならず、上越市が活性すればすばらしいこと」と挨拶した。

4種類の米を食べ比べる出席者
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会場では商品紹介のほか、試食も行われ、出席者たちはそれぞれの商品をじっくりと味わい、食べ比べた。参加者の1人は「どれもおいしい。米一粒一粒が生きている。(ご飯だけでも)おいしく食べることができる」と感想を語った。

雪太郎の郷の佐藤健一代表理事(66)は「農商工連携が重要視されているが農業は衰退傾向にある。この取り組みがきっかけづくりになれば。贈答用にも喜んでいただけると思う」と話した。

同セットは11月20~22日に東京の池袋サンシャインシティで開かれる「日本全国物産展」で試験販売を行う予定。