江戸〜加賀 参勤交代ルートたどるプロジェクト 上越市内歩く一般参加募集

江戸時代の参勤交代ルートを、石川県の高校生らがたすきリレーでつなぎ完歩を目指すプロジェクト「加州大聖寺藩参勤交代うぉーく2019」(同実行委員会主催)が、今年7月29日〜8月11日にかけて行われる。新潟県上越市内もルートに入っており、参加者を支援しようと、「同市支援歩行実行委員会」(大谷光夫実行委員長)が発足した。

加賀市の高校生が発案

同プロジェクトは、ふるさと学習を進める加賀市の県立加賀聖城高校の生徒たちからの「参勤交代を再現してみたい」という声がきっかけで始動し、初開催する。

プロジェクトの公式ホームページ
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江戸〜加賀540kmを歩く

加賀藩の支藩・大聖寺藩の参勤交代で使用されたルートをたどる。7月29日に東京・日本橋を出発し、ゴールの同校までの約540kmを二人一組でたすきリレー。本県を含む1都6県を通り、8月11日の完歩を目指す。

加州大聖寺藩参勤交代うぉーく

上越市で支援の実行委が発足

8月4〜5日には上越市内を歩く。上越は越後国・高田藩の城下町があり、北国、北陸、奥州三街道の分岐点でもあったことから、同プロジェクトを応援することで歴史あるこの街を盛り上げようと、同市支援歩行実行委が発足した。4日の二本木宿〜高田宿(同市本町7)までの16.5kmと5日の高田宿〜名立宿(うみてらす名立)の22.9kmを高校生らと歩く一般参加者を独自に募集することになった。

ポスターを手に、プロジェクトをPRする上越市支援歩行実行委員会
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実行委は、委員長を本町7丁目町内会の大谷光夫町内会長が務め、メンバーには上越観光案内協会の永見完治会長や同市町内会長連絡協議会の杉本正彦会長らが名を連ねる。

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14日に同実行委が記者会見を行い、同実行委発足の経緯などを説明した。大谷実行委員長は「私の町内会には(奥州道、北国街道の)道標がある。この街のためにもプロジェクトを成功させたいと思っている」と話した。今後、各町内会にも協力を呼びかける予定で、杉本町内会長連絡協会長は「一人でも多くの町内会長の皆さんに賛同いただき、動き出していけるといい」と期待した。

上越市内2区間で一般参加者募集

参加費は、1日でも両日参加でも一人2000円。区間の一部参加も可。申し込み期限や定員は現時点では設けていない。実行委では今後、当日の警備や関連する催しなど、関係機関とも協議しながら準備を進めていく。

応援の輪は、次第に広がりを見せており、加賀市出身の若者で立ち上げた応援団は、インターネット経由で協賛金を募るクラウドファンディングを実施している。目標金額の30万円は既に達成したが、19日午後11時まで引き続き支援を募っている。クラウドファンディングサービスを手がける「Readyfor(レディーフォー)」のサイトを通じて資金援助できる。

上越市内を歩く2区間に関する参加申し込みの方法など、問い合わせは上越市観光案内協会の永見会長025-523-3043