雨が降らず、暑い日が続いているため、新潟県上越市近郊や住宅地近くに湧いている清水が涸れてきた。水量が少なくなり、ポリタンクに入れて持ち帰ることが難しくなっている。
謙信公ゆかりの「御前清水」が水涸れ
上杉謙信の居城、上越市大豆の春日山城址のふもとに湧き出る「御前清水」の水量が少なくなっている。年間を通じて水を汲みに来る人が絶えない名水だが、今は鉛筆の先よりも水の出が細く、風が吹くとなびく状態になっている。
新潟県内65か所の「新潟県の名水」に選定されており、2004年に地元有志による「春日山御前水の会」が、自然石を使った水汲み場を整備した。金属製の龍の口から出る軟水はまろやかで、お茶やコーヒーに使うとおいしいと、順番待ちの行列ができる。
普段の水量は1日約16キロリットルと豊富だが、1週間ほど前から水の出が細くなったという。
散歩の途中でいつも通るという春日山町1の男性(78)は「喉が乾くとここで休むが、水が少ない上に生温かいので飲む気がしない。ポリタンクを満杯にするのに時間がかかるので、汲みに来る人は少なくなった」と話していた。
御前清水は春日山城址へと向かう市道沿い、市埋蔵文化センターから西へ300mほど行った左手にある。駐車場も整備されている。(Googleマップ)
親鸞聖人ゆかりの「養爺清水」も
浄土真宗の開祖、親鸞聖人が上越市国府で暮らしていたとき、飲み水などに使ったとされる名水、上越市五智3の「養爺(ようや)清水」も、水量が少なくなっている。
夏は水の量が少ない年もあり、渇水になった1994年(平成6年)も水涸れしたという。
2006年に地元の建築、板金で作る国府工友会と、五智商工連合会が木造の東屋を作り、休憩ができるようになっている。
養爺清水は県道大潟・上越線沿いの五智郵便局の斜め向い側にある。清水でお茶やコーヒーをいれるとおいしいと言われ、汲みにくる人が絶えない。(Googleマップ)