犯人はイノシシ!? 上越市の五智公園のササユリ大量盗掘

新潟県上越市五智6の五智公園でササユリなどの球根が大量に盗掘されていた事件で同市は2017年6月15日、イノシシが食べた可能性が高いという調査結果を発表した。

同公園の保全保護活動を行う「五智公園を育てる会」が6月12日までに公園内108か所でササユリなどの球根がなくなっているのを見付け、市に知らせた。球根があったとみられる穴は、いずれもスコップで掘ったようなきれいな形だったことから、市は盗掘と判断し、上越警察署に通報し、パトロールなどを強化していた。

ササユリが掘られた跡(写真・上越市提供)
盗掘1

その後、報道を見た人から「イノシシによる食害ではないか」との意見が同会に寄せられたことから、野生動物の生態の専門家である妙高高原ビジターセンターの春日良樹館長に依頼し、15日に市職員立会いの下、現地を再調査した。

イノシシは地面に鼻を押し付けて、土ごと球根を食べるため、穴はスコップで掘ったようなきれいな形になるということが今回の再調査で分かり、さらに穴の周辺に掘った土がなかったことから、イノシシによる被害の可能性が高いと結論付けた。

市では、人による盗掘の可能性も否定できないことから、パトロールを継続するとともに、イノシシによる人身被害も懸念されるとして、猟友会とともに対策を検討するとしている。

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