DeNA飯塚悟史投手、エコスタで凱旋登板 好投するも今季初勝利ならず

新潟県上越市出身で横浜DeNAベイスターズ所属の飯塚悟史投手(21)が2018年4月17日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで行われたプロ野球1軍公式戦に先発し、読売ジャイアンツ相手に6回途中まで5安打1失点の好投をみせた。高校3年の県大会決勝以来4年ぶり凱旋マウンドだったが、交代直後に味方が逆転され、今季初勝利はならなかった。

1塁側スタンドで飯塚投手を応援する後援会の皆さん
応援2

地元ファンの熱い声援を受けて先発した飯塚は1、2回は先頭打者を出したが後続を断ち、まずまずの立ち上がり。しかし3回表、巨人のゲレーロに先制本塁打を浴び、0−1とリードされた。その裏、DeNAは2死1、2塁からロペスが左翼に適時打を放ち同点、宮崎の右前打で2-1と勝ち越した。

飯塚は6回も続投。2死を取ったが、岡本に安打を打たれたところで降板。直後に交代したエスコバーが、亀井に逆転2ランを浴び、飯塚の勝ちが消えた。DeNAは4回以降、無安打で飯塚を援護できなかった。

試合は3−2で巨人がそのまま逃げ切った。山口俊が今季初の完投で、2勝目を挙げた。飯塚に勝ち負けはつかなかった。

球場には昨年12月に発足した「飯塚悟史選手後援会」(高舘徹会長)の一行55人が観戦。タオルを掲げながらスタンドから熱い声援を送った。救援のエスコバーが2ランを浴び、あっという間に飯塚の初勝利が消えると大きなため息が出た。

高舘会長は「運はなかったが、堂々とした落ち着いたピッチングだった。(初勝利の)楽しみはこれから」と話していた。

試合終了後、飯塚投手のインタビュー

飯塚投手は「新潟の試合なので絶対に勝ちたいと言う気持ちだった。初回から苦しい場面が多かったが、修正をして見せ場は作れた。たくさんの声援をもらってうれしかったし、力になった」とインタビューに答えた。

横浜DeNAのラミレス監督は「飯塚は5イニングの予定だったが、いいピッチングをしていたので6回も行かせた。飯塚を負け投手にしたくなかったので、ランナーが1人でも出たら交代させる予定だった。残念ながらエスコバーが打たれてしまった」と、ピッチャー交代について語った。

飯塚の今後の登板については「先発投手の数がいるので難しいところもある。試合の数が多くなった時期にあてはめていきたい。パフォーマンス的には素晴らしいピッチングを続けているので、すぐチャンスは来るかと思う」と話した、