新潟県上越市は2019年10月15日、第2回災害警戒本部会議を開き、台風19号による14日までの被害状況を発表した。人的被害は4人。住家の被害は全壊1件、一部破損9件、床上浸水4件、床下浸水90件だった。公共施設の被害は18件あったがいずれも軽微だった。河川決壊が2か所、道路などの被害が323か所あった。ガス、水道などのライフラインの被害はなかった。
人的被害
重傷1人、軽傷3人
建物被害(合併前上越市)
- 住家: 一部破損6件、床上浸水4件、床下浸水89件…計99件
- 非住家: 一部破損7件、床下浸水34件…計41件
建物被害(13区)
- 住家: 全壊1件、一部破損3件、床下浸水1件…計5件
- 非住家: 一部破損5件…計5件
公共施設被害
八千浦交流館はまぐみで塀の一部が倒壊、藤野野球場でナイター照明器具が傾くなど、計18件
河川決壊
西田中の矢代川右岸が決壊(土のう積み作業中、21日に盛土完了の見込み)。西山寺の桑取川左岸が決壊
道路・水路などの被害
牧区53件、名立区47件、清里区37件、板倉区34件、安塚区26件など、計323件。
清里区赤池の市道赤池上牧線の法面崩落、名立区平谷の桂空熊線で擁壁ブロック崩壊など、40か所で通行止めとなっている。
清里区の星のふるさと館は、市道通行止めに伴い16日まで休館。県道上越-飯山線の通行止めに伴い、光ヶ原高原のグリーンパル光原荘、光ヶ原高原センターは今季の営業を終了。林道南葉山線と、紅葉の名所南葉高原線は、土砂崩落のため通行止め。
水道、下水道、ガス、電話
被害なし
宿泊施設
12日はくわどり湯ったり村、うみてらす名立など8施設に157人が宿泊利用したが、キャンセルは136人あった。
公共交通
- 北陸新幹線 … 長野-糸魚川間の運転再開の見通しは立っていない。15日から上越妙高-金沢間に臨時はくたか号を運行
- えちごトキめき鉄道 … 中郷区の土砂流出応急復旧工事が完了し、15日正午頃から二本木-妙高高原間の運行再開
- しなの鉄道北しなの線 … 豊野変電所冠水などのため、長野-妙高高原間で運休中
- 路線バス … 上関田線の曽根田-栗沢上間を迂回運行