「平成おじさん」になって「平成」の元号発表シーンを体験――。新潟県上越市の北陸新幹線上越妙高駅西口にある複合商業施設フルサットは2019年3月16日、30年前、当時の小渕恵三官房長官が新元号を発表した時に掲げた「平成」とつづった額を用意した。5月1日の改元を前に、「残りわずかの平成時代の思い出に記念写真を撮ってほしい」としている。
平成の始まりを告げる元号発表の記者会見は、小渕元官房長官に「平成おじさん」の異名も付いたほど国民の記憶に残る時代を象徴するシーン。フルサットを運営する北信越地域資源研究所の平原匡代表によると、県内で平成の額を用意した所があると知り「額なら用意できる」と設置したという。
平成の元号発表の額は、「成」の文字の右下に伸びる部分が長いのが特徴。原本を保管する国立公文書館が提供しインターネット上にあったものを印刷し、レプリカを作成した。小渕元官房長官をまねて、だて眼鏡も用意した。
平原代表は「平成の最後におもしろいと思って、写真を撮ってSNSなどにアップしてもらったら」と話している。
「平成」の額の設置は、新元号発表前日の3月31日までの予定。