【TJ調査隊】上越市本町5の上杉謙信像のご当地ポスト撤去される

新潟県上越市本町5の高田駅前通りのあすとぴあ高田前に設置されていた上杉謙信像が載った郵便ポストが2018年7月に取り外され、普通の郵便ポストに付け替えられた。騎馬姿の謙信像の郵便ポストは、市民に親しまれていたほか、ユニークなご当地ポストとして郵便ポスト愛好家などにも知られていたが、老朽化などを理由に撤去された。

撤去された郵便ポストには騎馬姿の上杉謙信像が載っていた
kennshin

「郵トピア構想」記念ポスト

ポストの取り外し後、謙信像は上越市内の郵便ポストを管理する高田郵便局が保管している。同局にポストに関する資料は残っていないが、台座の印字によると、約30年前の1989年1月18日に設置されている。

調べてみると、このポストは、旧郵政省が1987年から展開した「郵トピア構想」のモデル都市に上越市が認定されたことを記念して設置されたものだった。同構想は、新しい時代にふさわしい郵便サービスの実現を図ることを目的とし、モデル都市は1987年に全国20都市が指定され、上越市は翌1988年の第2次指定の24都市に選ばれている。44のモデル都市すべてに記念ポストが設置され、富山市の「富山の薬売り」や松本市の「松本城」などのオブジェの載ったポストや光るポスト、投函すると音の出るポストなどが設置された。

上越市PRマスコット「上越忠義隊けんけんず」の「謙信くん」が年賀状を投函したことも
けんけんず年賀状出す

音が出て、夜は照明がついた

謙信像ポスト設置の除幕式の様子を、当時の上越新聞が1989年1月19日付の紙面で伝えている。

それによると、ポストは郵便物を投函すると「ピンポン」と音が出る仕組みで、中央部には次の収集時刻がデジタル表示されるほか、台座の内部に蛍光灯が付けられていて夜間でもポストの位置が分かるようになっていた。高さ42cm、横52cmのブロンズ製の騎馬姿の謙信像は上越の観光に配慮して飾られ、富山県高岡市の日展作家、田端功氏が制作した。除幕式では、記念投函に招かれた市立高田幼稚園の園児らがはがきを投函し、「ピンポン」という音に歓声をあげたという。当時、ポストの前にあったのは長崎屋高田店だった。

その後いつしか音は出なくなり、デジタル表示も消えたままだった。

東京五輪までに老朽ポスト撤去

高田郵便局によると、日本郵便では2020年の東京五輪までに全国の老朽化した郵便ポストの更新を進めている。郵トピア構想は2000年に終了し、設置から約30年が経過した全国各地の記念ポストは老朽化しており、謙信像ポストと同様に撤去されつつある。

謙信像ポストの撤去後に設置された郵便ポスト
あすとぴあポスト2

謙信像の活用は今後検討予定

高田郵便局は、取り外した謙信像は今後活用方法を検討する予定。譲渡などはできないが、設置費用や将来にわたる管理とその経費を負担してくれる組織があれば、再び郵便ポストなどに設置可能な場合もあるという。

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