国宝の太刀購入費用を新年度予算案に計上 寄付は合計5472万円に

新潟県上越市は、2017年2月21日に発表した新年度予算案に上杉謙信の愛刀で国宝の「太刀無銘一文字(号 山鳥毛)」の購入費用3億3079万円を計上した。市教委によると、市民などに呼び掛けている寄付は2月8日現在で2262万円。さらに4月以降に実施する企業版ふるさと納税では3210万円の寄付の確約を得ており、合計すると5472万円となっている。

太刀は国宝刀剣の中でも最高傑作の一つとされており、専門家による評価額は3億2000万円。市では官民一体で昨年10月から募金活動を行っている。市外の企業を対象に行う企業版ふるさと納税は太刀を取得してから実施する事業で、今のところ複数の企業から3210万円の寄付の確約を得ているという。募金などは新年度も続けられる。

寄付を呼び掛けるちらし 111

国宝の展示は年間60日以内とされており、予算案の3億3079万円には、残りの期間に展示する本物そっくりの太刀の制作費用やフォーラムの開催などソフト事業の費用なども含んでいる。

予算案は3月1日から始まる市議会3月定例会で審議される。

関連記事

[