トキ鉄が運賃3割値上げへ 経営厳しく来年4月から

えちごトキめき鉄道は来年4月から運賃を全体で約30%値上げすることを決めた。2019年6月27日の定時株主総会後、北陸信越運輸局に申請する。

えちごトキめき鉄道の車両
tokitetsu

同社は2015年3月の北陸新幹線延伸と同時にJRから経営分離されて開業した。開業前の経営基本計画では、公的な支援を受けても運賃を1.3倍程度まで値上げしないと経営が成り立たないという見通しが示されていた。開業から5年間は激変緩和措置として運賃を据え置いてきたが、鉄道施設の維持補修・更新などに当初予定した以上に費用かかっていることから、厳しい経営状況を改善するため、値上げに踏み切る。

同社は現在、全国の並行在来線会社の中で最も低い運賃水準で運行しているといい、値上げにより他社と同等の水準になるという。

学生の通学定期券については、今後、県や沿線の3市と協議し、値上げ幅を抑制することを検討するとしている。