日米訓練反対を訴え上越市で集会とデモ 市民ら380人参加

新潟県上越市中郷区と妙高市にまたがる関山演習場などで2020年12月7日から実施される日米共同訓練に反対する県民集会が5日、上越市本城町の高田スポーツセンターで開かれた。市民ら約380人(主催者発表)が集まり、訓練に参加する米軍の輸送機オスプレイや新型コロナウイルス感染拡大の危険性などを訴え、デモ行進を行った。

感染対策のため、声は上げずにデモ行進する参加者
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主催は「戦争法廃止!総がかり行動in新潟実行委員会」。社民党や共産党、労働団体、市民団体などが参加した。

主催者を代表してあいさつした県平和運動センターの斎藤悦男議長は、2016年に沖縄県名護市で発生したオスプレイの墜落事故に触れ、「事故原因の解明を日本側は何もできていない。関山の住民を危険に及ぼす可能性が強くある」と述べたほか、今回の訓練には7月に新型コロナのクラスターが発生した沖縄県の普天間基地からも米海兵隊が参加することから「国民に自粛を要請し、それに応えていることを無視して訓練するのを許してはいけない」と訴えた。

集会後のデモ行進では、感染対策のため参加者は声を出さず、「オスプレイくるな」「戦争NO」などと書かれた横断幕やボードを手に、陸上自衛隊高田駐屯地前など1km以上を歩いた。

陸上自衛隊高田駐屯地前を歩く参加者
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日米共同訓練は12月7日から18日まで、関山演習場と群馬県の相馬原駐屯地、相馬原演習場で実施される。

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