新潟県上越市のご当地ラーメン「雪むろ酒かすラーメン」の第3シーズンが、2020年12月5日から同市内のラーメン店など18店舗で始まる。今回は上越、妙高両市の酒蔵と各店がコラボし、日本酒が当たるスタンプラリーも開催する。
雪むろ酒かすラーメンは、上越市のラーメン店と同市が、酒どころ上越の「酒かす」と、雪国特有の雪室で貯蔵した「雪室食材」を生かしたご当地ラーメンとして発案。2019年2月に初めて販売し、以来冬季限定で毎年販売している。昨シーズンは昨年11月から今年3月まで15店で販売し、約1万9200食を売り上げた。上越産の酒かすと雪室食材を使うほか、発酵食品や上越産の野菜、魚介類などをトッピングするという共通ルールがある。
3シーズン目となる今回は、上越市と妙高市の酒蔵と連携し、店ごとに使用する酒かすの蔵元名を公開して酒蔵のピーアールを図るほか、ラーメンを3杯食べると応募できる、日本酒などが当たるスタンプラリーも来年1月31日まで開催される(スタンプカードは各店に用意)。
過去最多の参加店数となる18店舗のうち、5店が初参加となるほか、10店は新メニューを提供する。ボルシチ麺やみそタンメン、角煮ラーメンなど、各店が腕によりをかけた個性豊かな一杯がそろった。全店のメニューを紹介する。
(初)食堂ニューミサ×鮎正宗酒造
酒かすかんずりみそラーメン 1200円
中郷区稲荷山367。午前9時〜午後8時。火曜定休。0255-74-2096
看板メニューのみそラーメンに酒かすがマッチし、タマネギの甘みとみその風味がより際立った、まろやかな味わいに。別添えの生かんずりで辛さを足したり、ごま油でコクを追加するなど自分好みの味変ができる。
(初)渡木苑×よしかわ杜氏の郷
わたぎ黒ゴマスペシャル 900円
仲町2-3-11。午後6時〜翌午前2時。不定休。025-512-1087
黒ごまの濃厚な甘さの後にじわっと広がる辛さがやみつきになる担々麺。トッピングのシャキシャキしたにんにくの芽と細かく刻んだ鶏肉の甘辛炒めが食を進める。 温玉を溶かせば一気にマイルドな味わいに。
(初)さっぽろ×よしかわ杜氏の郷
酒粕黒ごま味噌 930円
頸城区上吉194-7。午前11時〜午後2時、午後5時30分〜同8時30分。火曜定休(祝日の場合は翌日)。025-543-8530
雪室熟成したみそを使った鶏白湯スープに地元農家の米粉と豆乳を加えまろやかな味わいに。煎った黒ごまと酒かすを混ぜ合わせた特製ペーストを溶かすとコク深い香りが楽しめる。角切りチャーシューはしょうゆ麹に漬けこみ柔らかい。
(初)宝来軒参×竹田酒造店
全集中 エビミソ神楽 950円(12月中は君の井酒造の酒かすを使用)
大豆1-12-59。午前11時30分〜午後2時30分、午後6時〜同9時(金、土曜のみ午後10時まで)。木曜定休。025-523-1750
豚骨白湯に酒かすを加えた濃厚スープに、上越産甘エビで作った特製オイルを垂らしやみつきの味に。提供前にスープごと炙ることで、香ばしいエビの香りが際立つ。積み上げられたもやしと特大チャーシューでボリュームも満点。
(初)酒とめしあごすけ×代々菊酒造
クリーミーあごちゃん 980円(12月中は頚城酒造の酒かすを使用)
木田1-5-1。午前11時30分〜午後2時、午後6時〜同11時。月曜定休。025-520-8577
昼限定提供。豆乳と酒かすを加えたスープにエビや貝などの魚介類と、たっぷりの野菜が入ったあごすけ流ちゃんぽん。トッピングのショウガの甘酢漬けがクリーミーなスープにメリハリをつける。特製ショウガオイルの適度な辛さで体も温まる。
麺屋あごすけ×代々菊酒造
酒粕ガーリックとんこつ 980円(12月中は頚城酒造の酒かすを使用)
下門前1650。午前11時30分〜午後2時30分(土日祝日は午後3時まで)、午後5時30分〜同9時。水曜定休。025-545-3335
夜のみの提供で1日15杯限定。まろやか豚骨スープに、にんにくのパンチと酒かすの絶妙なコクをプラスし、濃厚ながら上品ですっきりとした味わいに。チャーシューは柔らかい豚バラとレア肩ロースの2種類。
王華飯店×頚城酒造
雪むろ酒かす味噌タンメン 950円
仲町3-7-9。午前11時〜午後2時、午後5時〜同10時。木曜定休。025-525-9012
豚骨、鶏ガラ、野菜のうま味を抽出した清湯スープにブレンド特製みそと酒かすを溶かした、すっきりとコクのあるスープがベース。13種類以上の野菜を使い、肉みそとマー油でパンチをプラス。上越産甘エビペーストで味変可能。
たんぽぽラーメン×新潟第一酒造
ボルシチ麺 酒粕サワークリーム添え 1200円
三和区神明町1290-56。午前11時〜午後2時、午後5時〜同8時。火曜夜、水曜定休。025-532-2739
牛肉とたっぷりの野菜をじっくり煮込んだ本格的な洋食の味わいのスープと、豆乳を練りこんだ細麺が見事にマッチ。酸味のある酒かすサワークリームを加えることで、すっきりとした後味に変化。シメはバゲットにスープをつけて。
まるとく×田中酒造
酒かす鶏ポタージュ 930円(12月中はよしかわ杜氏の郷の酒かすを使用)
下門前2287。午前11時〜午後2時、午後5時30分〜同8時30分。火曜定休(祝日の場合は翌日)。025-512-6456
鶏白湯をベースに米粉と豆乳を合わせ、優しい甘みを感じるとろとろスープが自家製多加水麺とよく絡む。酒かすとジャガイモのペーストを溶かすとコクとなめらかさがアップ。上越産「鬼胡椒」の特製オイルが味を引き締めるアクセントに。
宝来軒総本店×武蔵野酒造
菜膳〜酒かす味噌タンメン〜 950円(12月中は千代の光酒造の酒かすを使用)
大町4-1-5。午前11時30分〜午後3時、午後5時30分〜同8時30分。木曜定休。025-523-3415
創業90年の歴史が感じられる正統派みそラーメン。酒かすを加えることですっきりながらコクのあるスープに仕上がり、たっぷり野菜のうま味も溶け出している。トッピングのかんずりで自分好みに味変もできる。
比他棒×新潟第一酒造
高田Unma〜2 1210円
東本町3-2-59。午前11時30分〜午後2時、夜は予約のみ。月曜、第2・4火曜定休。025-520-7519
本格中華の技が光る塩ベースのスープに、貝のダシが効いたあんがたっぷりと入る。酒かすと干し貝柱と一緒に炊いた白菜は、甘みが強くシャキシャキの食感。トッピングのぷりぷりのホタテもうれしい。
はな禅×丸山酒造
上越花子 900円
中田原105-8。午前11時〜午後1時30分。月、火曜定休。025-522-9255
金、土曜限定販売。魚介のダシが効いたスープには、ゲンギョとサメから抽出したコラーゲンがたっぷり。酒かすのコクも感じられる。山芋を加えることで麺がよく絡み、のど越し抜群。粗めにおろした大根が良いアクセントに。低温調理したサメ肉もトッピング。
春紀×鮎正宗酒造
赤だし味噌 酒粕ver 1000円
板倉区田井213-1。午前11時〜午後2時。日、月曜定休。080-6504-4678
八丁みそを使った香り高く濃厚なスープが酒かすでより奥深い味わいに。ショウガのフレッシュな辛さが食欲をそそり、体を内側から温めてくれる。スパイシーな味付けのレアチャーシューも魅力的。麺はお好みで極太ほうとう麺にすることも可能。
菜心×千代の光酒造
辛口雪むろ塩ラーメン 880円
東城町1-12-16。午前11時〜午後2時30分、午後5時〜同8時30分。月曜定休。025-526-8924
豚ガラや昆布ダシなどを利かせたスープは酒かす入りの塩ダレが味をまとめ、重厚感のある深みを演出。辛味を抑えるためニンジンペーストとブレンドしたかんずりを少しずつ溶かしながら楽しめる。桜色のエビ団子で彩りも美しい。
北京菜館仲町店×丸山酒造
酒粕扣肉湯麺(角煮ラーメン) 950円
仲町4-7-21。午前11時〜午後3時、午後5時〜同10時。木曜定休。025-523-3380
新潟県産の豚バラ肉を酒かすと一緒にじっくり煮込み、とろとろに柔らかくなった角煮をトッピング。煮込み汁を自家製しょうゆダレのスープに合わせ、甘みとコクをプラス。チンゲンサイやニンジンも地元生産者から仕入れている。
WITH ドリーム×新潟第一酒造
雪室酒かすみそラーメン 800円
五智2-526-3。午前11時〜午後3時。月曜定休。025-531-1005
酒かすの風味が落ちないよう、注文を受けてから一つ一つ丁寧に作ったスープは優しく自然な濃厚さ。管理栄養士が監修し、油も少なめで野菜も豊富に入った一杯は、食べる人のことを考えられている。
麺屋しょうじ×丸山酒造
旨辛味噌 980円
栄町7-11。午前11時30分〜午後2時30分、午後6時〜同9時。月曜定休。025-526-5622
ライトなみそスープに酒かすと魚醤を加えたことでクリーミーなコクが生まれ、ぷりぷりの中太麺とよく合う。数十種類の素材を合わせて作った特製の辛みそをスープに溶け込ませれば、うまさ倍増。
龍馬軒×君の井酒造
甘えび担担麺 酒かす仕立て 1150円
上中田2026。午前11時〜午後2時30分、午後6時〜同9時。月曜定休。025-526-7751
上越産甘エビとゴマの風味が感じられるクリーミーなスープに、酒かすがコクを深める。数種類の香辛料を配合した自家製の薬膳ラー油のピリッとした「うま味のある辛さ」がたまらない。