上越妙高駅で初めての消防訓練 消防と鉄道事業者の連携確認

今年3月に開業した北陸新幹線の上越妙高駅(新潟県上越市)で2015年11月10日、初めての消防訓練が行われた。消防やJR東日本の職員ら約90人が参加し、利用客の避難誘導やはしご車での救助、放水などを行った。

駅員の誘導で避難
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上越南消防署が、鉄道事業者など関係機関との連携や消防活動のスムーズな遂行を確認しようと今回初めて実施した。日中の鉄道が運行している時間帯で、ダイヤの合間をぬって実施した。

はしご車による救助
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はしご車からの放水
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震度6弱の地震による、駅の待合室付近での火災発生を想定。待合室近くで煙を吸って逃げ遅れた人や地震で転倒して怪我をした人などを駅員らが誘導。東口のもてなしドーム(高さ23m)の屋上では、作業していた人を消防がはしご車で救助した後、はしご車2台で放水した。また、駅東口前には応急救護テントが設置され、重症度を判断して治療の優先順位を決めるトリアージの訓練も行われた。

応急救護テント
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上越南消防署の石原克英署長は「新幹線は12両編成で1回に1000人近くを運んでいるので、ちょっとした火災でも大惨事になりかねない。関係機関と連携してさまざまな事態に対応できるようにしたい」と話した。消防では今後も年に1回は同様の訓練を行いたいとしている。