新潟県上越市は2020年7月3日、市立水族博物館「うみがたり」で飼育していたシロイルカのソーリャ(メス)が死んだと発表した。2018年6月のオープンからわずか2年で、目玉展示だったシロイルカ2頭が全滅した。シロイルカを展示しているのは国内では同館を含め5館だけで、県内では同館のみだった。
ソーリャは推定13歳。愛らしい表情や動きで人々を楽しませる人気者だった。オープン当初から展示していた2頭のうち、もう1頭のリーヤ(メス)も今年5月20日に腎不全による尿毒症が原因で死んでいる。
指定管理者の横浜八景島によると、ソーリャは7月1日から泳ぎ方の異変や食欲不振などの体調不良が見られ、経過観察を行っていた。2日に獣医が血液検査を実施したところ、ナトリウムやリン濃度の異常値があり、点滴治療を行っていたが、3日午前6時7分に死んだ。死因などは調査中だという。
村山秀幸上越市長は「リーヤに続き、ソーリャまで失ったことは、誠に残念であり言葉が見つかりません。いつも愛らしい仕草で私たちを楽しませ、癒やしてくれた姿は忘れられません。今後の態勢については指定管理者と協議していきたいと考えています」とのコメントを発表した。
同館にはオープン時から、シロイルカ2頭のほか、バンドウイルカ4頭がいたが、このうちバンドウイルカ2頭も昨年3月までに病気で死んでいる。開館後約2年で同館にいるイルカは3分の1に減り、バンドウイルカ2頭のみとなった。
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