2021年3月29日〜30日にかけて、日本各地で黄砂が観測された。新潟県上越市でも30日は朝からもやのようなものがかかり、遠くの景色が白くぼんやりとかすんだ。
白くぼんやりとかすむ上越市内(2021年3月30日午前10時頃、上越市の金谷山から)
新潟地方気象台によると本県への黄砂の飛来は今日がピークとみられ、午前11時現在、新潟市では目視で水平方向に見通しの効く距離示す「視程」が7kmとなった。黄砂は1月にも県内で確認されたが、同気象台は3月29日に今年初めての黄砂に関する気象情報を発表し、30日にかけても視界不良や屋外での黄砂の付着などに注意を呼び掛けていた。
気象台は30日は、所によっては視程が5km未満となる恐れがあるとし、交通障害への注意を呼び掛けている。
高田公園からは南葉山はかすみ、普段見える妙高山は見えない(2021年3月30日午前10時30分頃、市立歴史博物館から)
黄砂は中国大陸内陸部の砂漠地帯の砂が春になって乾燥して風で舞い上がり、偏西風に乗って運ばれてくる現象。日本国内では3〜5月に観測されることが多く、気象台が目視で観測している。
▽気象庁の黄砂情報 https://www.data.jma.go.jp/env/kosa/fcst/