2017年3月23日午後10時過ぎ、新潟県上越市南新町の市営住宅5階の一室で無職、中嶋惠一郎さん(76)が頭から血を流して死んでいるのが見つかり、県警は3月25日午後8時に記者会見を開き、殺人事件として上越警察署に捜査員110人体制の捜査本部を設置した。
捜査本部によると、中嶋さんは一人暮らし。友人の60代男性から「数日前から中嶋さんと連絡が取れない」と警察に電話で通報があり、警察が中嶋さん宅へ向かうと、部屋には鍵がかかっており、ノックしても応答がなかったという。警察が住宅を管理する上越市から合鍵を借りて室内に入ると、中嶋さんは頭から血を流して仰向けの状態で発見された。頭部や腕には目立つ外傷があり、中嶋さんは亡くなっていた。
死因は外傷性ショックと多発性肋骨骨折による呼吸不全。中嶋さんはジャンパーにズボン姿だった。金品などが盗まれたかは捜査中。
3月25日に行われた解剖の結果、死後数日程度が経過していることが判明したという。
近くに住む30代パート女性は「朝からパトカーが何台もとまっていてブルーシートで囲われていたので何かあったのではないかと思っていた。殺人と聞いてびっくりした」と話していた。