上越市の水道水からカビ臭 後谷ダムの水質悪化で

新潟県上越市高田地区などの市民から「水道水からカビ臭がする」という問い合わせが2016年6月17日までに、上越市ガス水道局へ7件寄せられていたことが分かった。臭いを取り除く浄水処理を強化し、17日深夜にかけて水道管内にたまった水を入れ替える作業を行ったため、同様の問い合わせはなくなったという。

同市ガス水道局浄水課によると、雨量が少ないため、城山浄水場の水源である後谷ダムの水質が悪化していることが原因。カビ臭は、藻類などが分解したときに発生するジェオスミンや2-MIBなどという物質が、水道水中にごく微量含まれていたことから発生したものだという。

給水している水道水は水質基準を満たしており、健康面への影響はまったくないという。

後谷ダム(写真提供・ダム愛好家のだいさん)
後谷ダム