新潟県上越市が児童扶養手当の受給者に、関係のない他人の情報を記載した書類を送付していたことが2017年8月10日までに分かった。書類には受給者とは関係のない市民の氏名や所得など情報が記載されており、市では関係者に事情を説明し、謝罪するとしている。
書類はひとり親世帯などを対象とした児童扶養手当の現況届。市は毎年8月に受給資格を確認するため、対象者に必要な書類を郵送している。約1580人に送付したうち、1人の受給者の書類に、家族や扶養義務者などではない市民2人の氏名やそれぞれの前年の所得、医療費控除などの情報が記載されていた。
市こども課によると、昨年の調査後に別の受給者のデータを誤って入力した人的ミスだといい、全ての書類を再度点検した結果、ミスはこの1件だけだったという。今後はデータ入力時と書類のチェックを二重に行うとしている。
同課では「誠に申し訳ない。事情を説明し、お詫びする」としている。