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市民も参加「くらしの美術館」 無印良品直江津で28日まで

7か月前

新潟県上越市西本町3の無印良品直江津のイベントスペース「オープンムジ」で、展覧会「くらしの美術館−遠隔の共創−」が開かれている。市民が集めたプラスチックごみや音素材からアーティストが制作した作品などを展示する。3月28日まで。入場無料。

直江津海岸で集めたプラスチックごみのアート作品などが並ぶ会場
20210320無印くらしの美術館

同店が中心となって取り組む「くらしの美術館」は、地域住民とアーティストが協働し、地域の持つ文化や自然などの価値を保存、継承、発展させていくプロジェクト。本年度のテーマ「遠隔の共創」では、新型コロナウイルスが感染拡大する中、上越市外にいるアーティストと市民がオンラインでやり取りを重ね、市民がリサーチしたものを基にアーティストが作品を制作する。

同プロジェクト初の展覧会となる今展では、「くらし」「回復」「移動」をテーマにした作品を展示。アートで日常を見つめ直す「くらし」では、市民が直江津海岸で集めたプラスチックごみに海への願いを記した絵馬や、春について尋ねる市民インタビューから作られたフラワーアレンジメント、料理家が谷浜で作った塩と引き換えに、朝市で市民から集めた「しょっぱい思い出」が書かれたメモなどを飾る。

フラワーアレンジメントはアイデアの基になった市民インタビューの文言と共に展示。「しょっぱい思い出」は会場でも募集している
20210320無印くらしの美術館2

「移動」では、市民がICレコーダーで録音した電車の音や朝市の雑踏音など、さまざまな町の音をつなげたり重ねたりして、音楽家の田中文久さんが立体音響作品を制作。会場では椅子とその周りにスピーカーが置かれ、集中して聞くことができる。

「回復」では「浜の診療所」と題し、街頭インタビューなどで住民から集めた、直江津の町への願いや個人的な悩みなどが書かれた「問診票」を展示。来場者は問診票へのアドバイスを「処方せん」に記入し提出できる。企画した東京都在住の都市デザイナー、内田友紀さんは「新型コロナで移動が難しい中、町にただ住むだけではなく、関わることが大切だと気付いた人も多いと思う。町の人の痛みにアドバイスすることで関与者になるきっかけ作りができれば」と話した。

浜の診療所の展示スペース。問診票や処方せんを書いたり、ほかの人が書いたものを見ることもできる
20210320無印くらしの美術館3

直江津のマップ上に問診票が展示されている
20210320無印くらしの美術館4

同店を運営する良品計画ソーシャルグッド事業部スペースグッド担当部長の河村玲さんは「まずは地域の人に町を見つめ直してもらい、外から来た人にも町の魅力を知ってほしい」と話している。

時間は午前10時から午後8時まで。最終日は午後5時まで。