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上越消防にドラゴンハイパー・コマンドユニット 大規模火災に特化 日本海側では唯一

3週間前

新潟県上越市、妙高市を管轄する上越地域消防事務組合に2019年4月、石油コンビナートなどの大規模火災に特化した即応部隊「ドラゴンハイパー・コマンドユニット」が日本海側で初めて新設された。これに伴い、ユニットの中核を担う「高度化学消防隊」(通称・ドラゴンフォース)も創設された。ユニットは管内のみならず、全国の特殊災害現場にも出動する。実働は今年6月から。

このほど上越地域消防事務組合に配備されたユニットの核となる2台の車両
ドラゴンハイパー1

日本海側では唯一

ドラゴンハイパー・コマンドユニットは2003年の十勝沖地震、11年の東日本大震災などの教訓を踏まえ、石油コンビナートや化学プラントといった大規模火災などに特化した即応部隊として総務省消防庁が昨年度末までに全国12か所に設置した。同組合は直江津港に石油コンビナートがあることや、南海トラフ地震や首都直下地震の発生が懸念される太平洋側地域への交通アクセスの良さ、20年3月に供用開始予定の新消防本部で受け入れ体制が整うことなどから、日本海側で初めて設置された。

ユニットは7台編成

ユニットの編成車両は計7台。「指揮車」「大型化学車」「泡原液搬送車」「消防ポンプ車」、昨年12月に配備された最新鋭の「屈折はしご付消防ポンプ自動車」のほか、先月25日にはユニットの核となる「大型放水砲搭載ホース延長車」「大容量放水ポンプ車」の2台が新たに配備された。いずれも日本海側では初めての配備で、総務省から無償貸与された。2台にはドラゴンをモチーフにした同ユニットのシンボルマークが描かれている。

1km先まで届く「大型放水砲搭載ホース延長車」

今回新たに配備された2台は連携して災害に対応。「大容量放水ポンプ車」海や河川などから取水するための水中ポンプを積載しており、毎分4000リットルの水を吸い上げることができる。「大型放水砲搭載ホース延長車」は約1km延長可能な大口径のホースを積載しており、最長約100m先に最大毎分約8000リットルの大容量放水が可能な放水砲を車両上部に搭載している。

大型放水砲搭載ホース延長車
ドラゴンハイパーコマンドユニット3

上杉謙信の軍旗モチーフ

ユニット新設に伴い創設された「高度化学消防隊」は30〜50歳代の6人を配置。核となる2台の車両を動かす。これまでは始動に向けての準備などのほか、他県に設置されたユニットの訓練や取り組みなどの視察も行ってきた。高度化学消防隊(ドラゴンフォース)の名称は同組合が独自に名付けたもので、活動服にはドラゴンフォースのロゴが入るほか、郷土の戦国武将、上杉謙信の軍旗「懸り乱れ龍の旗」をモチーフとしたシンボルマークのエンブレムを付けた。

高度化学消防隊には6人を配置。活動服には「ドラゴンフォース」のロゴが入る
ドラゴンハイパー2

「責任と使命感持って」

出動時、ユニットは7台の車両と同隊の6人を含む23人が出動する。伊藤公雄消防長は「消火の知識や技術を含め、訓練を積み、全国どこでも活躍できる精鋭部隊として派遣できるようにしたい」と話したほか、「(ユニットは)大規模火災のほか、水害などでも大きな役割を果たす。市民の方のあらゆる不安が和らげば。大きな責任を課せられたが、使命感を持って期待には必ず応える」と語った。