「令和」幕開け 上越市内は祝賀ムード 乾杯、行列に令和婚

令和元年初日の2019年5月1日、新潟県上越市内では新たな時代を祝って、さまざま祝賀イベントなどが行われた。市役所の時間外受付では、改元に合わせて午前0時に婚姻届を出すカップルが訪れた。また、土橋の市民プラザには新天皇即位を祝う記帳所も設けられた。

改元祝って乾杯 上越妙高駅西口「フルサット」

上越妙高駅西口の商業施設「フルサット」では正午過ぎ、改元を祝って日本酒を振る舞い、乾杯した。

1日正午過ぎに乾杯した
フルサット

同施設では、小千谷市の新潟銘醸が作った「越の寒中梅 ようこそ令和 純米吟醸」を販売しており、この酒を振る舞った。正午過ぎ、居合わせた旅行客らが声を合わせて乾杯し、改元を祝った。

フルサットを運営する北信越地域資源研究所の平原匡代表は「令和の時代は、ここ上越妙高駅が入り口となって、上越地域全体が発展する時代になってほしい」と話していた。

令和カップル誕生 午前0時に婚姻届 小竹さん夫妻が一番乗り

元号が平成から令和に変わる1日午前0時に合わせて上越市役所では複数のカップルが婚姻届を提出した。同市で令和一番最初に婚姻届を出したのは、同市の団体職員小竹潤さん(30)と妙高市の会社員丸山舞さん(25)カップル。

1日午前0時に上越市役所の時間外窓口で婚姻届を出した小竹さん夫妻
小竹夫妻

小竹さんは、平成元年生まれで、BMXやスポーツクライミングなどアクティブスポーツの複合拠点建設を目指して活動している上越アクティブスポーツ協会の代表でもある。「上越の盛り上げのために活動しているので、絶対に一番が良かった」と小竹さん。前日午後10時前から市役所の時間外受付に並んだ。

1日午前0時時点で3組ほどのカップルが訪れたが、一番最初に提出できた。小竹さんは「平成生まれの自分たちが、時代を築いていく番になるので、自分の好きなオレンジ色のような明るいイメージの時代になってほしい」と新しい時代への思いを語った。また、協会も1日が設立からちょうど3年目。「この活動もブレずに続けます」と意気込みを語った。

同市の時間外受付には、1日午前0時から正午までに、42組のカップルが婚姻届を出しに訪れた。

紅白まんじゅうや餅を配布 アコーレやあるるん村

上越市内の商業施設などでは、新天皇即位を祝って餅やまんじゅうが配布された。

上越市富岡の上越ショッピングセンターでは、イオンとイオンの専門店、アコーレの合同で、新元号令和を祝した紅白まんじゅうが先着200人にプレゼントされた。

整理券と引き換えに紅白まんじゅうを受け取る買い物客(アコーレ)
令和まんじゅう1

開店の午前10時と同時に約80人が配布会場のサービスセンター前に列を作り、30分後には200人を越えた。整理券の配布後に並ぶ人はいなかったが、行列はピークで100mを超えた。一番乗りを果たした上越市の女性は「(開店の)10時前から並んだ。このために来た」と話し、1番の整理券を掲げて記念撮影していた。

箱入りの紅白まんじゅうは市内の菓子店の謹製。午前11時前に配布を開始し、わずか6分後になくなった。

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JAえちご上越の農水産物直売施設「上越あるるん村」(同市大道福田)では、午前9時30分の開店直前から紅白餅が配られた。上越産のもち米こがねもちを使った紅白の餅300セットを用意。開店前から100人以上が行列を作り、15分余りで全てなくなった。

先着300人に紅白餅を配布(上越あるるん村)
あるるん2

同JAでは「令和の新しい時代も新鮮な上越産の食材を求めて、あるるん村を利用していただきたい」と話していた。

市民プラザに記帳所 市役所などは3日に開設

新天皇即位への祝意を受け付ける記帳が上越市土橋の同市市民プラザで始まった。

市民プラザで記帳する市民
記帳

記帳所は、皇后雅子さまの父、小和田恒氏が県立高田高校卒で、祖父の毅夫氏は高田高校校長を務めるなど、同市にゆかりがあることから同市が独自に設置した。後日、宮内庁に届ける。

西本町1の小林克美さん(69)とトヨ子さん(71)夫妻は、受け付け開始後の午前9時すぎに真っ先に訪れた。克美さんは「上皇さまには感謝の思い。外交関係などでは令和は激動の時代になると思うが、今上陛下も国安らかになるように国民に寄り添い祈りを捧げられると思う」と話した。

記帳所は市民プラザは3日まで、市役所木田庁舎と13区の総合事務所には3日のみ開設される。時間はいずれも午前9時から午後5時まで。