上越警察署は2025年10月8日、新潟県上越市の70代男性が約1470万円相当の暗号資産をだまし取られる特殊詐欺(オレオレ詐欺)被害に遭い、捜査中だと発表した。
同署によると、男性宅の固定電話に6月30日頃、携帯電話会社の職員を名乗る男から「電話代が振り込まれていない」などと電話があった。男性がその会社の携帯電話を契約していないと伝えると、男は「じゃあ、これは詐欺ですね。今から警察につなぎます」などと言い、そのまま北海道警察の警察官を名乗る男につながった。その男は「あなた名義の口座がマネーロンダリングに使用されている。このままではあなたを逮捕しなければならないし、あなたがやっていないのなら身の潔白を証明しなければならない」などと話した。
その後、連絡手段として指定されたスマートフォンのメッセージアプリで、警察官や検察官、金融庁職員をそれぞれ名乗る男から、秘密を守っていることを報告する毎日3回の定時連絡や、男性名義でネット銀行に口座を開設するよう指示があった。さらに、男性のスマホの動作が遅かったことから、犯人側が男性名義で契約したスマホが送られてきた。男性は指示されるがまま、開設したネット銀行の口座に9月24、25日に4回にわたって合計約1470万円を移した後、暗号資産に交換し、指定されたアドレスに送信してだまし取られた。
男性は翌26日にさらにネット銀行の口座に入金しようと上越市内の金融機関の窓口を訪れ、不審に思った職員に声を掛けられて詐欺に気付いた。
同署では、「警察がメッセージアプリで連絡したり現金の出金を依頼したりすることはない。警察官をかたる者から電話やメッセージアプリで捜査対象になっていると言われた場合は、最寄りの警察署に対面で相談してほしい」と注意を呼び掛けている。