上杉謙信が愛用した刀で国宝の「太刀無銘一文字(号 山鳥毛)」の特別展示が2025年8月13日から、新潟県上越市本城町の市立歴史博物館で始まる。12日、報道陣に公開されたほか、中川幹太市長らが一足先に見学した。展示は24日まで。

山鳥毛は備前刀の刀工集団、福岡一文字派が鎌倉時代中期に、拠点としていた岡山県瀬戸内市で作り上げた最高傑作と言われている。謙信、景勝の愛刀として上杉家に伝わっていた。上越市が購入に向け所有していた岡山県の個人と交渉したが、購入金額が折り合わず2017年に断念した経緯がある。上杉家が会津に移封された1598年以来、約430年ぶりの里帰りで、第100回謙信公祭(8月23、24日)に合わせ、所有する瀬戸内市から借り受けた。

刃長79.1cm、反り3.3cm、元幅3.5cm、先幅2.2cm、鋒長3.3cmで、身幅が広く反りの高い堂々とした姿。華やかな刃文が特徴で、山鳥の羽毛に似ていることが号の由来とされている。また実際に戦場で使われていたことを示す刃こぼれも見どころだ。

山鳥毛は同館2階の2m四方のガラスケースに展示されている。鑑賞可能時間は1組あたり2分間。観覧者には山鳥毛の鑑賞の仕方や観察するポイントなどが紹介されたパンフレットが配布される。撮影は可能だが、フラッシュ撮影は禁止。すでに観覧申し込みは締め切られており、鑑賞するには事前に同市から発送された観覧券が必要となる。12日間で市民960組1930人、一般2040組3617人が観覧する予定だ。
山鳥毛を見学した中川市長は「まずは瀬戸内市の皆さんの協力に感謝。今日初めて見たが、こんなに素晴らしい文様の刀は見たことがない。たくさんの方に見ていただきたい」と話した。

人気ゲーム「刀剣乱舞」コラボも
特別展示を記念し期間中には、近年の刀剣ブームの火付け役となった人気オンラインゲーム「刀剣乱舞ONLINE」とのコラボレーション企画も行われる。

同館では日本刀を擬人化したゲームのキャラクター「刀剣男士」山鳥毛の等身大パネルを設置するほか、記念グッズのクリアファイルを販売する。いずれも午前9時〜午後7時。また春日山城跡周辺の3会場に設置されるスタンプを集めると、ポストカードがもらえるスタンプラリーも行われる。