新潟県上越市の諏訪地区で田んぼにある農業用パイプラインの給水栓を保護する鉄製の蓋の盗難が相次いでいる。2025年5月下旬に排水升の蓋1枚を含む計17枚が被害に遭ったが、関川水系土地改良区によると、6月13日から16日にかけても新たに20枚が盗まれていることが分かった。
盗難被害があったのは同地区の上真砂と南新保で、5月下旬に続いて2度目。蓋は雪の重みや直射日光などから給水栓を保護するために設置されていて、縦30cm、横60cm、重さは約5kg。被害額は計約20万円。
同土地改良区によると、今回被害のあった集落などでは、5月下旬の盗難被害を受けて自発的に鉄製蓋を撤去していた農家もあったが、同地域の田んぼを借りて耕作している他地域の農家などは設置したままだったという。
同じ地区内で1か月以内に被害が相次いだことから、同土地改良区は盗難防止対策として、鉄製蓋の撤去を農家に呼び掛けている。鉄製蓋の代わりには、防水加工した合板に石やコンクリートブロックを置くか、強化プラスチック板の代替品への変更があるという。
市内では昨年吉川区で同様の給水栓の蓋が500枚以上盗まれる被害があった。