新潟県上越市高田地区のソウルフードで、塩するめを天ぷらにした「するてん」を多彩なメニューで味わう「するてんまつり」が2025年1月25日、同市本町3の高田まちかど交流館などで開かれた。飲食店20店がピザやハンバーガーなど個性的なアレンジ商品を販売し、大勢の人でにぎわった。

スルメイカを一夜干しにした塩するめの天ぷらのするてんは、かつて冬は雪に閉ざされていた内陸の高田で、保存食を生かした家庭料理として親しまれてきた。現在では飲食店のほか、観桜会や祭りなどのイベント、地元のスーパーでも販売されている。
するてんまつりは、この土地ならではの名物を広くピーアールしようと、毎年冬に開催している高田本町商店街のイベントに合わせ、高田本町3・4・5丁目商店街連合会が初めて開催した。通常のするてんのほか、カレー風味や洋風のフリットにアレンジしたもの、するてんを使ったおにぎりやパン、ピザ、ハンバーガーなども考案し、各店個性的なメニューをそろえた。

このうち12店の商品が並んだメイン会場の高田まちかど交流館には、イベント開始の午前10時半前から続々と人が集まり、会場内に行列ができた。30分も経たずに売り切れる商品が出るなどにぎわい、出店者は補充に追われた。
同市大貫4から訪れた女性(75)は「歯ごたえがあって酒のつまみにぴったりで、店に食べに行ったり家で揚げたりとよく食べる。どれもおいしそうで迷う」と笑顔で話した。

会場では約20年前に家庭料理のするてんを「上越の名物」にしようと奔走した一人、天ぷら若杉(西城町2)の佐藤巌さん(67)がするてんの成り立ちを紹介し、「上越の名物と言ってもらえるようになり、今日もたくさんの人に来てもらってうれしい」などと話した。

企画した同連合会の高田本町百年商店街実行委員会の宮越紀袮子代表(79)は「大きな反響があったのは、それだけするてんに魅力があるということ。イベントを通して全国に知ってもらい、広めていきたい」と話した。