「ビックリマンチョコ」(ロッテ)など1980年代に子どもたちの一大ブームとなったおまけシールをほうふつとさせる、戦国武将をテーマにした人気のシール商品「激闘戦国伝」(通称ゲキセンシール)に郷土の戦国武将、上杉謙信が登場した「対決! 霧の川中島」が2024年8月24日、発売された。
激闘戦国伝は、制作統括のフィジオ(東京都)やイラスト担当のスタジオメルファン(同)らでつくる「激闘戦国伝本陣」が発行。48mm四方のシールの裏面には地域の観光名所などを掲載し、地域活性化も目指すシール商品として2021年から販売されている。武田信玄や徳川家康、その家臣などを描き、山梨県甲府市や静岡県静岡市などの地域限定で販売され、シールファンはもとより武将や歴史ファンも取り込んで人気を呼んでいる。
第4弾となる霧の川中島は、激戦とされる第4次川中島の戦いがテーマ。謙信、信玄のほか柿崎景家、山本勘助、真田昌幸など上杉、武田両軍の武将や姫が描かれている。シールは33種類とシークレットシール3枚の計36種類で、どのシールが手に入るかは購入しないと分からない。
発売を前にした8月23日、シール事業に協力する上越商工会議所の山田知治副会頭とアンバサダーを務める「ゲキセンガール」の園田梨香さん(24)が、謙信ゆかりの春日山神社と林泉寺を訪れ、額に入った36種類のシールを寄贈した。同商議所は上田商工会議所(長野県上田市)、甲府商工会議所(山梨県甲府市)と3エリアを周遊する広域観光事業「三国同盟」を展開しており、今回のシールは甲府、上田両市でも販売される。
謙信をまつる春日山神社の風間常樹彦宮司は「6年後は謙信公生誕500年になるので、今からこのような形で盛り上げていただきありがたい」、謙信が幼少期に修行した林泉寺の笹川宗行住職は「謙信公祭が今年99回、来年100回の節目にすばらしい企画で、感謝の思いでいっぱい。これを契機により多くの方に林泉寺に訪れていただけるようにしたい」とそれぞれ話した。
またシールを寄贈した山田副会頭は「上越の歴史の中で謙信を超える人はいないので、それをよりどころにし、観光客にも見ていただきたい」、園田さんは「謙信公祭を通じて上杉謙信のことをもっと広めていければ」などと話していた。
シールは48mm四方で、1枚550円。上越市内では春日山神社売店、春日山旅館銅像前売店、さくら百嘉店上越妙高店(上越妙高駅内)、さくら百嘉店発酵プラス(あるるんの杜内)の4か所で販売している。