給食アレルギー事故 上越市教委が非公表の学校名を市議会で発言 2月に続いてまた

新潟県上越市の市立小学校で昨年9月に起きた給食アレルギー事故について、市教育委員会は2024年6月11日、市議会の答弁で誤って学校名を発言した。校名を非公表としてきた市の基準に反しており、市教委は発言を撤回した。保護者に謝罪するとしている。

この日、市議会文教経済委員会では、市が給食調理の受託業者と連帯して、被害児童の保護者に対し損害賠償金99万円を払う和解案が審議されていた。4月以降の児童の様子や学校の対応について問われた小林秀智学校教育課長が、答弁の中で校名を言った。委員会の様子はYouTubeでライブ配信されており、当時10人ほどが視聴していた。

市議会文教経済委員会で答弁する小林学校教育課長(左)

白石聡教育部長が「本来伏せるべき発言があった。撤回したい」と申し出て、発言は議事録から削除された。YouTube上でも当該部分が削除された。

小林学校教育課長は報道陣の取材に対し「(事故後の)研修について学校が一生懸命に取り組んでいるということを伝えたいという気持ちから、ついつい校名を出してしまった。誠に申し訳ない。お詫びする」と話した。

給食アレルギー事故をめぐっては、市教委が今年2月に事故報告書を公表し公表基準の見直し、徹底をはじめ、再発防止などを表明した。しかし公表に前後して、学校側が保護者の同意なく、校名の分かる学校だよりを住民らに配布していたことが判明。当時も市教委が保護者に謝罪している。

早川義裕教育長は「本来守るべきことをできなかったことについては私も大変遺憾に思っている。しっかり反省して次に生かしたい」と話した。

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