上越市の基準に反し「学校だより」で校名公表 給食アレルギー事故 保護者の同意なく

昨年9月に給食アレルギー事故を起こした上越市立小学校が、地域などに回覧される「学校だより」に事故が起きたのが同校と分かる記載をしていたことが2024年2月19日までに、分かった。校名を非公表とする市の公表基準に反しており、学校と市教育委員会は保護者に謝罪した。

学校だよりは、学校として事故について当該児童、保護者に「大きな負担をおかけしている」などと言及した上で「深くおわびします」と記載。1月19日付で保護者に配布されたほか、町内の回覧板などで地域に回覧されている。

学校は保護者の同意なく公表した。市教委によると、校長は「学校を支えてくれている地域の人にもお知らせすべきと思った」と話しているという。

市川均教育部長は「児童のケアなどに取り組んでいる中、あってはならないこと。猛省しなければならない」としている。

事故をめぐっては、市教委が今月、事故報告書を公表し2月14日の記者会見では、公表基準の見直し、徹底をはじめ、再発防止などを表明したばかりだった。また、市幹部が報道で事故の詳細を知るなど、組織内の情報共有のあり方も問題となっていた。

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