上越市石橋1の「市民いこいの家」がリニューアル 趣味講座や展示コーナー、フリースペース新設

新潟県上越市石橋1の「市民いこいの家」が2024年4月1日、リニューアルオープンした。趣味作品の製作を行う創作室や作品展示スペースが新たに整備されたほか、館内3か所に「フリースペース」が設けられ、誰でも気軽に利用ができる施設に生まれ変わった。趣味講座の受講申し込みや館内の見学は随時受け付けている。

1階には案内板を掲示

同施設は30年前の1994年に建築。貸館のほか、温浴設備もあったが、公の施設の適正配置や財政負担軽減などで昨年3月に温浴機能を廃止した。浴場廃止後は新たな利用に向けてリニューアルするため、1年間休館し、改修が進められてきた。工事費は約2934万円、備品購入や営繕修繕などが約843万円。

本年度からは高齢者の趣味活動講座、作品展示、地域交流といった新たな活動の場としてリニューアル。老朽化などを理由に昨年度で閉館した「春日山荘」(春日山町1)でこれまで行われてきた26の趣味講座の活動の場が移され、市立直江津小内で作品展示の場として利用されてきた「直江津ふれあい館」の展示機能も移転した。

いこいの家でこれまで脱衣所や休憩スペースとして利用されてきた1階のスペースは壁を撤去して段差を解消し、創作室を新たに整備した。吉川区産のスギを使ったテーブルを配置し、陶芸や水墨画などの講座が開かれる。多目的室では書道や民謡、畳敷きの大広間ではコーラスや社交ダンスといった講座で利用するという。また、浴場だったスペースには陶芸用に電動ろくろを設置したほか、棚を置いて、作品の乾燥場としても利用する。陶芸用の電気窯も新調した。

新たに整備された創作室

旧浴場には陶芸用の電動ろくろを設置。電気窯も新設した

展示スペースは1階にコーナーが設けられた。展示用のピクチャーレールも設置。作品展示用に盗難防止用鍵付きガラスショーケースを置くなど、絵画や手芸といったあらゆる作品展示に対応する。2階にある100畳の大広間には間仕切りとしてスライディングウォールが設置され、2団体以上が同時利用できるようになった。また、館内全てのトイレで和式便器を洋式化した。

展示スペースは市民の作品を飾る。13日までは絵画グループ「松彩会」が展示

100畳の大広間は間仕切りも設置。同時に2団体が利用可能に

館内3か所にはフリースペースと銘打った「交流スペース」を新設。創作室同様、同市吉川区産のスギの木材を使ったオーダーメイドのテーブルと椅子を設置し、講座修了後の休憩をはじめ、地域住民の交流や憩いの場として自由に利用できる。飲食も可能となっている。

館内3か所に設置された交流スペース

同市高齢者福祉課の担当者は「新たに交流スペースを設置した。これまで施設を利用したことのない方からも新たな交流の場、憩いの場として利用していただけたら」と話していた。

作品の見学、展示はいずれも無料で、展示する団体、個人の年齢は問わない。対象は市民。展示期間は約2週間。展示申し込みは随時受け付けている。

4月1日にリニューアルオープンした「市民いこいの家」

営業時間は午前9時〜午後6時。休館日は日曜、祝日、年末年始。あらかじめ利用承認を得た場合は日曜利用も可能。駐車場は35台。

問い合わせは025‐531‐0810

www.city.joetsu.niigata.jp

 

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