コウノトリが上越市内の電柱に営巣 最初の巣は放棄 別の場所で再び巣作り始める

新潟県上越市内の電柱に2024年4月、国の特別天然記念物のコウノトリ2羽が巣を作っている。3月下旬に同市吉川区で最初の営巣が確認されたものの、数日後に巣からコウノトリはいなくなっていた。足輪などから、今回巣作りを始めたつがいと吉川区で営巣したつがいは同じとみられている。コウノトリの保護繁殖や野生復帰などを行っている兵庫県豊岡市の県立コウノトリの郷公園によると、新潟県内で野外コウノトリの繁殖は確認されていない。

上越市内の電柱に営巣しているコウノトリのつがい(橋爪法一さん提供、2024年4月1日撮影)

最初の巣は吉川区内の高さ12mの電柱の先端部に作られた。6600ボルトの高圧電流が流れる電線に接触していたことから、東北電力ネットワークがコウノトリの感電や停電を防ぐため、巣から1mほど下に新たな電線を張るなど繁殖を見守る体制が取られたが、やがてつがいの姿は巣から消えていた。

最初の営巣場所は電柱下の県道に交通量もあったが、2度目は車があまり通らない静かな環境という。

最初の営巣場所ではコウノトリの感電や停電防止のため新たな電線を張る工事が行われた(2024年3月26日)

コウノトリの郷公園によると、野外コウノトリは2〜7月が繁殖期で、2〜3月に巣作りを始め、1日おきに3〜6個の卵を産む。1か月ほどの抱卵を経て、4〜5月に多くのひなが誕生する。ふ化から約2か月後に親鳥から離れ、巣立っていくという。今年1月末現在、全国には369羽の野外コウノトリが確認されていて、2023年は兵庫県以外の地域では27のペアから60羽のひなが巣立っている。

コウノトリの郷公園は「コウノトリを見かけたら、驚かさないよう観察は150m以上(自動車の中からでは100m以上)離れて行ってほしい」と呼び掛けている。また東北電力ネットワークは、鳥が電柱に巣を作っているのを見つけた場合は、ホームページ上のチャットかコールセンター(0120-175-366)への連絡を呼び掛けている。

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