観桜会彩るぼんぼりの設置始まる 上越市の高田城址公園 開幕は3月29日

第99回高田城址公園観桜会(2024年3月29日〜4月14日)の開幕に向け、新潟県上越市の高田城址公園で3月12日、会場を彩るぼんぼりの設置作業が始まった。新型コロナウイルスの5類移行後初めての開催となる今年は、会場内での食べ歩き、飲み歩きが解禁され、全国から露店の出店があるなど、コロナ禍前のにぎわいが戻りそうだ。

ぼんぼりの設置作業が始まった高田城址公園

今年はコロナ禍で昨年まで禁止されていた会場内での食べ歩き、飲み歩きが解禁となり、飲食の制限がなくなる。昨年は県内の事業者のみに限定し約60店の出店だった露店は、全国から出店可能にし、コロナ禍前と同等の約270店が並ぶ予定。

初日の29日はぼんぼりを点灯した後の午後6時30分から約6〜7分間、三重櫓周辺から花火が上がるミュージックスターマインがある。4月6日午前10時30分から同55分まで、陸上自衛隊高田駐屯地によるパレードがあり、陸上競技場入口交差点から極楽橋前までの県道約400mを隊員約155人、車両33台が行進する。このほかオーレンプラザでのステージイベントや稚児行列なども行われる。

2023年の観桜会で行われた自衛隊パレード

会場では1週間ほど前から茶屋や物産展の設営など準備が進められている。ぼんぼりは、支柱の上に取り付ける「立ちぼんぼり」と、柱と柱の間につるす「つりぼんぼり」など計約3000個を作業員6〜8人体制で10日ほどで設置する。

この日は小雨が降る中での作業となったが、作業員の男性(60)は「元日早々からの地震で、花見どころではない人もいると思うが、公園の花便りが届くようにと設置していく」と話していた。

茶屋の設営が進む会場内

上越観光コンベンション協会では「昨年は露店が少なく行列になってしまったが、今年は数が多くなるので、桜を見ながら宴会なども楽しんでほしい」と話している。

公園内のソメイヨシノのつぼみ(3月12日午後2時頃)

同日時点での日本気象協会の開花予想によると、同園の桜の開花は3月31日、満開は4月5日と予想されている。

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