本格文具で手紙が書ける店「littera」 上越市東本町の雁木通りにオープン

新潟県上越市東本町2の雁木町家を改装した古書店「たてよこ書店」内に2024年3月3日、ガラスペンやシーリングスタンプなど本格的な文具で手紙が書ける「てがみのお店 littera(リッテラ)」がオープンする。店主の堀田滉樹さん(23)は「誰かや自分のことをゆっくりと考え、日常生活のちょっとした幸せになれば」と話している。

たてよこ書店内にオープンする「リッテラ」と店主の堀田さん

店主の堀田さんは同市高土町出身で東京経済大学の4年生。進路を考えた時に「自分の仕事を自分で作りたい」と思い立って3年生で休学し、2022年12月に自身が好きな書店を地元の空き町家で開いた。部屋数が多い町家の造りを生かして複合施設を目指しており、昨年には屋内アスレッチックを整備し、今回新たに卒業シーズンに合わせて手紙の店をオープンする。

雁木町家を改装した「たてよこ書店」

進路や仕事のことで精神的につらくなった時、パートナーからもらった手紙に救われたという堀田さん。「誰かのためを思って書くともらう側はもちろん、書く側も幸せな気持ちになり、生活が少し豊かになるのでは。良いものがそろう落ち着いた空間で手紙を書いてほしい」とオープンを決めた。手紙は過去を振り返って書くことが多いことから、店名は英語のレターの語源をさかのぼり、文字や手紙を意味するラテン語から名付けた。

便箋など自由に選んで手紙が書ける

畳の小上がりと洋室の計12畳ほどのスペースに10席を設けた。万年筆などの筆記用具やレターセットは店舗近くの「大谷文具店」(本町7)から提供も受けそろえる。SNSで人気のガラス製でインクをつけて使うガラスペンや、溶かしたワックスの上からスタンプを押して封をするシーリングスタンプなどもあり、自由に選んで使える。

SNSで人気のガラスペンやシーリングスタンプなど本格文具がそろう

インクは20色ほど、シーリングスタンプのワックスは30色ほどと豊富

料金は手紙1通、ワンドリンク込みで1500円、学生は学生証提示で1000円。追加料金で手紙の代理郵送や長期保管も可能。バーで手紙を贈る相手に合わせた食事を用意するプランなどもある。

完全予約制でインスタグラムのダイレクトメッセージで予約する。当日でも空きがあれば予約可能。堀田さんは卒業後も東京との2拠点生活のため、営業は毎月前半のみが多く、時間は午後1時〜同8時。営業日はインスタグラムで周知する。