上越市本町5の和菓子店「新三野屋商店」が破産へ 創業110年の老舗 負債は約3200万円

帝国データバンク上越支店によると、新潟県上越市本町5の菓子小売業「新三野屋商店」が2024年2月21日、新潟地裁高田支部から破産手続き開始決定を受けた。負債総額は約3200万円。

新三野屋商店(上越市本町5)

同社は今から110年前の1914年(大正3年)創業、1950年(昭和25年)2月に有限会社に法人改組した。和菓子をメインに「桜城浪漫」「謙信まんじゅう」「愛の兜」、笹団子などを販売していた。2020年には上杉謙信の好物にちなんだ「謙信酒まんじゅう」を発売し、人気を得た。

過去には本店のほか、上越市内に4店舗を展開していたが、2017年に北城店を売却し、その後は本店を含め、3店舗での営業となっていた。

近年の人口減少や競合のため業況は厳しく、2023年5月期の年売上高は約2400万円にとどまっていた。損益は不採算になっていたとみられ、先行きが見通せなくなったことから、事業継続を断念した。