上越の冬を彩る「レルヒ祭」開幕 家族連れらがグルメや足湯楽しむ 4日も朝から多彩な催し

新潟県上越市高田に日本で初めてスキーを伝えたオーストリア・ハンガリー帝国の軍人、レルヒ少佐をたたえる「レルヒ祭」(同実行委員会主催)が2024年2月3日、同市大貫の金谷山スキー場や高田本町商店街などで始まった。明日4日まで。メインとなる金谷山会場では多彩な飲食ブースが並んだほか、学生らによるダンスや軽音楽などが特設ステージで展開された。3日午後6時30分からは「あかりのパレードたいまつ滑走」、同7時からは大迫力の「ミュージックスターマイン」の打ち上げが予定されている。

家族連れらでにぎわった金谷山会場

上越の冬を彩る恒例イベント。今回は新型コロナ5類移行後初の開催となり、規制のない開催となった。レルヒ祭実行委員会の水澤純実行委員長(43)は「5年ぶりにフルバージョンとして実施することができた。イベントや食を通してレルヒ少佐の功績を知ってほしい」と話したほか、「元日の地震では上越も被害があり、辛い思いをしている方もいる。イベントで楽しいひと時や安らげる空間を感じてもらえたら」と語った。

子供たちが出演したダンスステージ(写真はS.O.Pエンターテインメントダンススクール)

初日の金谷山会場は午前8時30分時点で積雪は55cm。イベントは正午からスタートし、レルヒ少佐を身近に感じてもらおうと設置されたオーストリアのビールやフードを味わえるブースはにぎわっていた。ブースにはビール足湯が開設され、注目を集めた。オーストリアにはビール好きにはたまらないビールプールもあるほどで、今回はビールの入浴剤を使った足湯を設置。温度の調整には雪を利用するなど、子供から大人までが心地よいひとときを過ごした。

ビール足湯は子供にも人気

レルヒ屋台村には市内飲食店などが上越グルメや体が温まる汁物、つまみなどを提供する店やキッチンカーが多数並び、飲食スペースには家族連れらでにぎわっていた。市内の小学2年生の男児は熱々のラーメンを味わい、「(弟と)そりをして遊ぶのが楽しみ。これからスキー汁も食べるよ」と笑顔を浮かべ、父親(37)は「スキー発祥の地に大人も子供も集まって楽しめる良いイベント。これからも参加したい」と話した。

ゲレンデにはふわふわ滑り台も登場

明日2月4日は午前9時30分からオープニングセレモニーが行われる。陸上自衛隊高田駐屯地によるファンファーレで開幕し、高田西小学校4年生による金谷山太鼓演奏、レルヒ少佐が伝えた一本杖スキーをレルヒの会が披露する予定。あめ湯の無料サービスもある。クイズラリー、レルヒ検定○×クイズ、ダンスやライブのステージ、越後上越上杉おもてなし武将隊による演武などが行われる予定。飲食ブースの出店もある。午後3時まで。

会場周辺の駐車場は利用できない。会場から高田駅や寺町駐車場、福祉交流プラザを巡回する無料シャトルバスが運行されている。

会期中はスキー場リフトを無料開放しているほか、日本スキー発祥記念館が入場無料となる。なお、積雪不足のため、金谷山会場では例年人気のスノーモービル乗車体験が、本町会場では雪灯籠の設置がいずれも急きょ中止となっている。

 

 

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