上越市の2会場で大学入学共通テストはじまる 新型コロナ5類移行後初 地震被災者特例措置も

大学入学共通テストが2024年1月13日、全国668会場で一斉に始まった。新潟県上越市では上越教育大学(山屋敷町)、県立看護大学(新南町)の2か所が会場となり、初日は朝から降り続く雪の中、傘をさした受験者たちが続々と会場入りした。

会場に向かう受験者たち(13日午前8時半前、上越教育大学)

今回4回目の実施となる大学入学共通テスト。本年度の出願者数は全国で49万1914人で、前年よりも約2万人減少した。県内は15会場で実施され、8638人が出願。上教大が480人、看護大が310人の計790人となった。

本年度は新型コロナの5類移行後初の実施となり、マスクの着用義務がなくなるなど、コロナ禍前の通常体制が取られたが、元日に発生した能登半島地震から約2週間での実施となり、上教大、看護大とも、地震発生時などの万が一に備えた対応を改めて事前に確認した。上教大では職員たちが発生時の動き、避難経路を再度確認するなど、地震に向けての警戒を強めた。なお、同地震で被災した本県を含む受験者が本試験を受けられない場合は27、28日に実施する追試験を受けることができる特例措置が実施される。

上越教育大学会場には480人が出願した(13日午前9時過ぎ)

上教大は初日、午前7時半から受け付けを開始。早朝から降りはじめた雪で、道路状況悪化なども心配されたが、午前8時前後には各所から受験生たちを乗せた4台のバスが予定通りに到着するなど、目立ったトラブルもなかった。

高校3年の息子を会場へ送りに来た同市の50代の父親は「新年早々の地震で部屋にも被害が出た中、心配だったが、ここまで頑張って来たので精いっぱいやってほしい」と話していた。

初日13日は地理歴史と公民、国語、外国語、明日14日は理科、数学が実施される。