上越市のよしかわ杜氏の郷が全国梅酒品評会で銅賞 甘さ控えめで爽やかな酸味の「純米梅酒」

日本全国の酒蔵がつくる梅酒を各部門ごとに審査する「全国梅酒品評会2023」で、新潟県上越市吉川区の「よしかわ杜氏の郷」(野澤朗社長)の「純米梅酒」が日本酒梅酒部門で銅賞を受賞した。同品評会に同社の商品を出品したのは今回初で、杜氏の小池善一郎さん(69)は「皆さんから評価をしていただき、受賞できたことをうれしく思う。これからも上を目指していきたい」と話している。

銅賞を受賞した「純米梅酒」

主催は一般社団法人梅酒研究会。梅酒の普及と振興、品質向上を図ることなどを目的に、2015年にスタートし、毎年秋に開かれる。日本で製造販売され、商品名やラベルに「梅酒」の文言が入っている全ての飲料が審査対象となる。本年度は8部門に100社164品が出品された。

受賞した「純米梅酒」は華やかな梅の香りと味わいをしっかり感じることができる甘さ控えめで酸味をきかせた商品。上質ワインのようなべたつかず、心地よい甘みで特に女性の人気が高いという。

地元吉川産の酒米「山田錦」を100%使用した精米歩合90%の純米酒「有りがたし」に、名立区産の完熟した梅と氷砂糖を漬け込んだ。小池さんによると、同社のさまざまな日本酒で試したが、味の深みなどをより感じられる「有りがたし」を採用した。常温でも冷やしてでもおいしく味わえるが、爽やかな酸味が食欲をかきたててくれることから、食前酒にぴったりだという。

「年末年始など人が集まる機会で味わって」と話す谷内さん(右)と小池さん

製造・営業販売係長の谷内幹典さん(51)は「年末年始など、人が集まる機会で味わってもらいたい」などと話している。

よしかわ杜氏の郷などで購入できるほか、同社ネットショップでも購入可。アルコール度数は10%。720mlが1804円、300mlが792円。午前10時〜午後6時。12月31日〜2024年1月5日まで休館。問い合わせは025‐548‐2331

www.yoshikawa-touji.co.jp